京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

2024 関西学生サッカーリーグ

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【サッカー部】末谷が劇的同点弾!関学大相手に土壇場で追いつき、大きな勝ち点1。雷雨による47分間の中断も

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第102回 関西学生サッカーリーグ(前期) 第10節 関学大戦(2024年7月15日)
【スターティングメンバー】
GK 1 林憲太朗(4年=滝川第二高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛FC U-18)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF 10 伊藤翼(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 3 田代紘(2年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 7 石原央羅(4年=サガン鳥栖U-18)
MF 23 山村朔冬(1年=帝京長岡高)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
(フォーメーション 1-4-2-3-1)
【サブメンバー】
GK 12 中村青(4年=京都橘高)
DF 33 逵村健斗(3年=三重高)
DF 25 西村想大(1年=近江高)
MF 13 滝口晴斗(2年=サンフレッチェ広島ユース)
MF 15 末谷誓梧(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 72 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U-18)
FW 17 妹尾颯斗(2年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 9 菅野翔斗(4年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 36 岩村匠馬(4年=東山高)
)
【選手交代】
ハーフタイム
IN 末谷誓梧 OUT 石原央羅
IN 逵村健斗 OUT 楠瀬海
IN 菅野翔斗 OUT 城水晃太
77分
IN 皿良立輝 OUT 山村朔冬
81分
IN 妹尾颯斗 OUT 中田樹音
【スコア】
京産大1-1関学大
90+2分 得点 末谷誓梧 アシスト 妹尾颯斗
【試合内容】
ホーム3連戦の2戦目は、2位関学大を迎えての戦いとなった。薄暗く曇天模様の中、キックオフ。今日も立ち上がりに苦しんだ。いきなり背負われ、シュートを打たれると、CKを2本与える。ここは凌いだものの8分、素早いパス回しから中央を割られ、先制点を許してしまう。早めに追いつきたい京産大だが、ボールを握らせてもらえない。非保持は、中田が右、山村が左に立つ2トップ気味でDFへプレスをかけていく。後方からのロングフィードには、1トップの中田が身体を張り続け、目元を抑える場面もみられた。ルーズボールを拾った際には、左サイドの石原がスピードを活かして駆け上がるも、ボックス内でのチャンスは中々作り出せない。27分には、GK林からのフィードを中田が競り勝ちファウルを受け、FKを獲得するが、セットプレーも決定機は生み出せず。35分ごろには早くもベンチスタートの選手らがウォーミングアップを始める。前半終了間際には中田と山村の立ち位置を入れ替え、プレスを試みるも、上手く嵌めることはできず、0-1のままハーフタイムへ。
左サイドの4年生コンビに替えて、末谷と逵村を投入。城水に代わって主将・菅野を入れ、中田との2トップの形に変更。「今の選手層で言うと、思い切って替えられる」(吉川監督)と、自信を持ったハーフタイムでの3枚替え、この策が見事に的中した。関学大と言えど、体力充分の菅野のチャージに苦戦。ボールを保持すると、末谷が2、3人相手を引きつける。次第に相手陣へ攻め入る時間が増えていくとともに、雨脚が強まる。球場にモヤがかかり、雨粒も大きくなっていく。75分ごろには、視界不良かつ数メートル先への声かけもままならない状況となった。すると80分、豪雨に収まらず落雷が発生し、やむを得ず試合を中断することとなった。選手を始め、観客、スタッフら全員が避難。規定により最後の雷から20分後に試合を再開することが定められており、結果的に47分間の中断の末、再開へとこぎつけた。両チームの選手たちは大雨の中、試合再開に向けてウォーミングアップをこなし、気合いを入れ直した。「カオスな状況を作り出そう」と、選手らに伝えた指揮官。点を取るしかない京産大は、前半からスプリントし続けた中田に替え、新人戦で2ゴールと結果を残したCF妹尾を投入。さらにはCB小野が前線へ上がり、菅野を含めた3トップのような陣形にし、残り約10分間を闘うことを決意した。すると試合終了が見えかけたAT、エリア中央でボールを収めた妹尾から末谷へ。パスを受けた末谷は、縦に切り込むと、持ち替えることなく左足を振り抜いた。ボールはキーパーの頭上を超え、ネットに突き刺さり、土壇場で同点に成功。水しぶきが上がる中、大きくガッツポーズと飛び上がるお決まりのパフォーマンスをみせた末谷。この勢いで一気に逆転を狙い、攻撃の手を緩めず仕掛けていくも、残された時間は少なく、1-1の引き分けで試合終了。起死回生の同点弾を決めた末谷は、「1-1やから喜べる試合ではないのは間違いないけど、この勝ち点1っていうのは大きくなってくる」と話す。それでも大胆な策と応える選手たちの見事なパフォーマンスで意地の勝ち点1を持ち帰った。次戦は、今季2部から昇格してきた京都橘大との前期最終節。課題である立ち上がりを克服し、ホーム3連戦最終戦を白星で終えたい。
【試合後のインタビュー】
末谷誓梧選手
ー同点弾を振り返って
パワープレーで自分はセカンドボールっていうのは役割だったんで、颯斗が収めてくれて良い落としてきたんで、ほんまに決めるだけだった感じです。
ー後半から出場し、流れを変えた
自分のところはやっぱりチャンスを作らないといけないし、自分たちが保持できる時間が多い中で、自分がどれだけチャンスを作るかっていうのやったんで、そこは意識してました。
ー雷雨による中断も
ある程度時間空くのはわかってたから、しっかりリフレッシュというか集中は切らさず、体を休めて試合が始まる頃には、しっかり良い準備を作っとくっていうのは意識してます。
ー投入の際、伝えられたこと
やっぱり自分のところと両サイドのクロスっていうか、自分たちのサイドを使っていこうっていう話だったんで、自分はほんまに受けてドリブルだったり、特徴を生かしてクロスだったりっていうのは考えてました。
ー大きな引き分け
もちろん勝ちたかったし、結果見たら1-1やから喜べる試合ではないのは間違いないけど、この勝ち点1っていうのは大きくなってくると思うから、この勝負強さっていうのは、これからも自分たちがもっともっと力つけていかないといけないなって思います。
ー前期最終節の京都橘戦に向けて
相手関係なく自分たちのサッカーするだけやし、最近入りが悪いっていうのは課題やから、今週1週間ちゃんと準備して、絶対に勝てるように。落とせないゲームだと思うんで、どの試合もそうですけど、絶対に勝たないといけない相手だと思うので、いい準備していきたいと思います。
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吉川監督
ー試合を振り返って
アクシデントもあったんですけど、ただ、最初の立ち上がりの10分、15分が課題。自分たちで最後の10分、あれだけパワーを持って、エネルギー持ってやれるっていうところで言うと、まだまだ外的要因で自分たちのエネルギー、パワーとか、矢印の大きさが変わってしまうみたいなところで言うと、前節も立ち上がりの15分ぐらい、ふわっとしてた状況。今日も10分、15分、そのままの空気感で前半が終わってしまったみたいな状況もあったと思うんで、よく追いついたっていう見方ももちろんできますし、最初の立ち上がりの10分どうやった?っていうところもあると思うんで、そっちにしっかりと目を向けて、前期中断前のラストのゲーム、そこはしっかり改善できるように、みんなでやっていきたいなと思います。
ーハーフタイムに3選手の交代
シーズン通してもそうやし、昨年からも含めてハーフタイムで2枚、3枚替えっていうところは、あんまりしてこなかった。上手くいってない前半があったとしても、あと15分、チャンスを与えながらというか、修正を見るっていうところが多かったんですけども、逆に今の選手層で言うと、思い切って替えられるっていうところは自信を持った部分もあるので、うまくいかなかったとしても一気にシフトしてっていうところで、待つよりもこっちから仕掛けていく。それが0-0だったら変わってたかなって思うんですけど、0-1だったので、追いつくしかないっていうところで、その時間が長ければ長いほどいいかなっていう判断で、早めに3枚交代っていう形にしました。
ー中断まで良い形を作れた後半
翔斗が入って誓梧がっていうところは、ずっと今年やり続けてたシステムでもあるし、メンツでもあるので、そこに対しての違和感は全くなく、逆に相手がストレスを感じるであろうなっていう想定ができてた。かつ良い時間帯が増えてたっていうのは間違いなかったと思うんで、たらればになるんですけど、雷がなくそのまま行ってたら逆転まで持っていけたんじゃないかなっていう思いはある中で、同点っていうところでちょっと悔しいなっていうところもあります。
ー中断中、選手らに伝えたこと
35分から7分間ぐらいは今のまま、良い流れのまま。ただ、相手ももう1回リセットしてパワー出してくる、なかなかさっきまでの良い流れは継続できないんじゃないかっていうところも含めて。ただ、7分はしっかりとやりながら、残りロスタイムも含めて8分なのか10分なのかっていうところは、成夢も上げて、スリートップ気味に、後ろ削って前に人数をかける、そこのセカンドボール拾いに行くカオスな状況を作り出そうっていうところで、1点取ったらもう2点目奪いに行くぞっていうところのプランまで持って、10分プラスαのアディショナルタイムに送り出したって感じです。
ー新人戦でも結果を残した妹尾選手がアシスト
彼がタフに逞しく新人戦ありながらもリーグ戦を控えてっていうの中で、結果を1個ずつ残してきた選手なので、自分でこのチャンスを掴んで、このチャンスを掴む。掴み続けるとおそらく出場時間が伸びていくっていうところで、また他の選手が競争で刺激を受けて、また結果を残すために頑張るみたいなところになってくると思うんで、そういう循環をなるべく色んなポジションに作り出したいなと思うので、颯斗にとっても大きな1歩だったかなと思います。
ー末谷選手が同点弾
最近、時久コーチと形は違えど、シュート練習重ねてるんで、かつ結果っていうところ。この半年リーグ戦出てた中でも、やっぱりチャンスメイクはできてるけど、結果がちょっと物足りないなっていう部分も本人あったと思うので、彼自身も結果を1個1個積み上げるっていうことが、すごくプラスになる。颯斗と一緒で大きな1歩かなと思います。
ー際どいジャッジも
悔しさもちょっと残ってるっていう状況で、僕自身も判定にっていうよりも、自分たちがリズムに乗っていけるかなっていうところで、リズムを切られるようなジャッジになってた部分もあって、なるべくプレーを続けたいなっていう思いがあったので、一瞬ですけど判定に。でもやり続けて最後までやれたことは、追いつかれて勝ち点1になってたびわこや立命とかっていうところからいうと、ポジティブな勝ち点1かなって思うので、また次につなげたいなと思います。
ー改めて大きな勝ち点1
本当にこれが最後に大きく響いてくる1かなって思うので、1個ずつ、最低1ずつ積み上げていくことはすごく大事でもありますし、ビハインド、難しいレギュレーションの中で、最後に勝ち点1に繋げたっていうことはすごく良かったと思います。
ー前期最終節に向けて
2部から昇格してきたチームってところはあんまり関係なく、しっかりと勝ち点を積んでるチームでもありますし、形っていうところも持ってると思いますので、自分たちは戦うっていうところと、あとはこの2戦の課題である立ち上がりっていうところ。そこは相手がどうであれ、自分たちがその課題を克服するっていうところはすごく大事になってくると思う。そこにしっかりと目を向けながら、1個1個時間を積み重ねながら、最後、勝ち点3をもちろん目指しながらやりたいなと思います。
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【取材:細井雅貴】

【サッカー部】前半3得点で逆転勝利!リーグ戦再開初戦を白星で飾る

第102回 関西学生サッカーリーグ(前期) 第9節 大院大戦(2024年7月7日)
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【スターティングメンバー】
GK 1 林憲太朗(4年=滝川第二高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛FC U-18)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF 10 伊藤翼(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 3 田代紘(2年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 7 石原央羅(4年=サガン鳥栖U-18)
MF 23 山村朔冬(1年=帝京長岡高)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
(フォーメーション 1-4-2-3-1)
【サブメンバー】
GK 21 中原碧琉(2年=サンフレッチェ広島ユース)
DF 33 逵村健斗(3年=三重高)
DF 25 西村想大(1年=近江高)
MF 13 滝口晴斗(2年=サンフレッチェ広島ユース)
MF 14 長谷川裟恭(3年=京都橘高)
MF 15 末谷誓梧(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 72 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U-18)
FW 17 妹尾颯斗(2年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 36 岩村匠馬(4年=東山高)
)
【選手交代】
63分
IN 末谷誓梧 OUT 石原央羅
75分
IN 皿良立輝 OUT 城水晃太
IN 岩村匠馬 OUT 中田樹音
87分
IN 妹尾颯斗 OUT 山村朔冬
【スコア】
京産大3-1大院大
18分 得点 中田樹音 アシスト 楠瀬海
27分 得点 田代紘
33分 得点 伊藤翼
【試合内容】
関西選手権を50大会ぶり2度目の準優勝で終えてからわずか1週間、残り3節となる前期の戦いが再開した。準優勝という結果に誰1人満足することなく、心技体における逞しさをテーマにトレーニングに励み、ホームでの試合に臨んだ。しかし立ち上がりから相手の勢いに呑み込まれる。丁寧に繋ぐ相手に対し、ズルズルと自陣へ引き下がっていくと、13分、CKからマークがズレたところをヘディングで叩き込まれ、先制点を許す。出鼻をくじかれた形となったが、あえて選手ら主導で立て直しを期待し、我慢強く見守った指揮官。選手らはすぐさまその期待に応えた。18分、右サイドから上がった楠瀬のクロスに中田が反応し、すぐさま振り出しに試合を戻す。「失点もほぼ自分のせいみたいな感じで取られてたので」(中田)と、ミスを取り返すような結果を残した。25分にも、横窪が一気に中田へスルーパスを通すが、惜しくも枠は捉えられなかった。留まることをやめ、中盤や最終ラインの選手もポジションを外し、果敢にボール方向へとアタックすると、プレスが連動し始めた。すると27分、「練習からキーパーからつけられるボールを狙っている」(田代)と、GKへのプレスからボールをカットし、高い位置を取った田代がまさに練習通りのゴールを決めてみせ、早くも逆転に成功した。33分にも同じような形で、10番の伊藤が貴重な追加点をあげ、3-1とした。「覚悟を持って決断するっていうところは、1つのテーマだったので、ピッチ内で表現してくれた」(吉川監督)と、選手自らが主体となって戦い方を変える判断をし、結果に結びつけた。前半終了間際にピンチを迎えたものの、GK林の的確なセーブで反撃を防ぐと、右からのクロスに合わせた石原がポスト直撃のシュート、立て続けに中田もクロスバーに当たるキックをみせた。展開が目まぐるしく動くも、2点のリードでハーフタイムへ。
太陽が神山の木々に隠れ、点灯試合となった後半戦。いきなり斜めのクロスからピンチを迎えるが、横窪が長いリーチを活かしたスライディングを見せ、難なく防ぎきる。51分には右サイドを起点にクロスバー直撃のシュートを打たれるが、53分、追加点のチャンスが訪れる。カウンターから抜け出した伊藤がGKとの1vs1の状況をつくり、右側を狙うシュートを放つも、相手GKが左足で反応し、ダメ押し点とはならなかった。「もっともっと決めていかないとあかんと思う」(伊藤)と、中盤ながらゴールにも貪欲な10番。チームを勝たせる決定的なプレイヤーへ、2年目となる今季もさらなる進化に注目したい。その後もダメ押し点を狙うが、自らの攻撃をさせてもらえず、球際の激しい攻防が続く。「後半が苦手なんで、入り方であったり、ゲームの進め方っていうのはもっと改善していかないといけない」(林)と、難しい展開となったが2点リードということもあり、リスクを最小限に抑えた戦いをみせた後半。暑さにも屈することなく、試合をクローズさせていき、3-1のまま試合終了。関西選手権準決勝に続き大院大との対決を逆転勝利で制した。「今日みたいに先制を許してしまうと、より難しいゲーム展開になってくる」(吉川監督)と、課題も残しながらの勝利となった。次節は2位関学大との重要な一戦。優勝争いに生き残るために勝ち点3は必須だ。
【試合後のインタビュー】
林憲太朗選手
ー第3節以来のスタメン
最初めっちゃ緊張したんですけど、でも準備してることとか、常に試合できる準備っていうのはずっとしてきたつもりなんで、それが最初はちょっと地に足ついてなかったんですけど、試合に入っていくことでだんだんクリアしていって、うまく勝ちに持ってこれたかなって思います。
ー先制されたが、味方が逆転
1点目がすごく良い形で入って、失点後割とすぐだったと思うんで、そこでうまくリズム掴みながらうちの良い守備から良い得点っていうのに繋がったので、ゲーム運びがやりやすかったかなと。ここで1点入ってなかったらもっともっとしんどいゲームになって、多分勝ててなかったと思うんで、上手いことフィールドが救ってくれたかなと思います。
ー2点差で迎えた後半
後半自体で見るとそんなよくなかったんで、うちは全部の試合そうですけど、後半が苦手なんで、入り方であったり、ゲームの進め方っていうのはもっと改善していかないといけないのかなと思います。
ーDF陣との連携
そこは問題なかったかなと思います。裏の対応をもうちょっと俺のとこ出れたら、DFラインが楽かなと思います。
ーセットプレーについて
横窪が触れへんかった。あそこはキーパー出れへんから、横窪か樹音のどうなったか実際あんま覚えてないですけど、しっかり映像を見て振り返りたいです。
ー関学大戦へ向けて
練習からキーパー4人とポジション争いして、またチームに勝利を持って来れるようにしたいです。
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中田樹音選手
ー同点ゴールを振り返って
立ち上がり自分が試合に全然入ってなかったし、失点もほぼ自分のせいみたいな感じで取られてたんで、俺が取り返したらチーム楽になると思ったんで、取れてよかったです。
ー失点後はチームとして積極的なプレー
1点取れて追いつけたことで、 悪い流れで1点取れたんで、そこから巻き返せたんで、みんなが良い動きになってきたんで、そこはポジティブに捉えて、次の試合は入りを意識したいです。
ー相手DFに競り勝つ場面も多く
高さ、ジャンプは結構自分の課題だと思ってて、トレーニングはしてるんで、そこで勝てるってのは自分の自信にもなったんで良かったです。
ー2点リードでの後半
2点あったんで、後ろのみんなも頑張ってたんで、失点するっていう感じはなかったんで、そこは良いプレーがみんなできてると思います。
ー次戦に向けて
チームでこの3節で勝ち点9取って前期終わるっていうのは決めてるんで、今回1勝できたんで、その流れで次も勝って、目の前の相手に勝てるようにやりたいです。
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田代紘選手
ー立ち上がりの劣勢
全員が暑いってわかってた中で、全員がこれぐらいでいいやっていう気持ちがあって立ち上がり押される展開になって、 セットプレーっていう1番いけない形で失点してしまったのかなって思います。
ー大院大との再戦
前の試合で相手がどんな形で攻めてきて、どこが空いてるかとか結構わかってたので、プラスの部分はあったり、マイナスなところでは運んできたり、繋いでくる相手でしんどくなるっていう展開は分かってたので、色々プラスでもマイナスでも捉えるところはとらえてやりました。
ー失点後に切り替えられた
いけないことなんですけども、失点してからみんなが前に前に行って得点を狙って、ああいう僕の得点だったり、翼の得点が良い形で結果に出たかなと思ってます。
ーゴールを振り返って
練習から中盤のところは、キーパーからつけられるボールを狙ってるんで、うまく狙った形で合わせれたかなと思います。
ー中盤揃って結果を出した
中盤が結構サッカーでは重要になってくると思うんで、自分と翼で攻撃だったり守備の中心を担いたいなと思います。
ー守備時のセットプレー
1本目に僕のマークで合わせられたり、後半からは4番のマークついたんですけど、自由にさせてしまう場面もあったので、今週からしっかりセットプレーの部分は特に意識してやっていきたいと思います。
ー関学戦に向けて
上位対決ってことで負けたらあかん相手やし、ここホームでできるんで、しっかりと叩きのめして優勝争いに絡んでいきたいなと思います。
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伊藤翼選手
ー序盤を振り返って
立ち上がり大事ってあれだけ言われてた中でも、やっぱり難しかったし、相手の勢いっていうのに最初呑まれたから、セットプレーでも失点してしまって。でも、やられてからじゃ遅いけど、そこから自分たちでもう1回スイッチ入れて逆転できてよかったです。
ー大院大との再戦
自分たちと同じスタイル、ボール持つスタイルやから、前プレスとか、前やってだいぶやり方わかってたから、そこは嵌め方っていうのも結構今日できて、そこから得点を取れたから良かったなと思います。
ー得点を振り返って
逆転してもっと取ろうっていう次の2点差か3点差っていうのは 大きいと思うから、もう1点取りに行こうっていうのは出たけど、追加点取れなかったのは課題かなと思います。
ー昨年に続いて夏の神山で得点
ここで決めれるのはずっとやってるから嬉しいです。
ー今後より結果を求めて
もう1点、後半に自分のチャンスあったと思うけど、もっともっと決めていかないとあかんと思うし、自分がチームを勝たすっていうところはもっと意識していきたいと思います。
ー守り抜いた後半
全員で我慢強く守れたと思うから、そういうのはもっと夏で暑いけど、意識してやっていきたいです。
ー関学戦へ向けて
また2戦目、勝ち点6で最終戦迎えるか、 落として最後迎えるかっていうのは大きな差だと思うんで、次も連勝して、またもう1個みんなで上に行けるようになっていきたいと思います。
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吉川監督
ーこの1週間の雰囲気
準優勝っていうところに誰1人満足してるとこなかったので、本当にラスト、そういうトーナメントも含めて、あとちょっとなのか、優勝までの距離がどんなものかわからないですけど、やっぱり足りなかったっていうのは事実なんで。そこで1つ選手たちに言ったのは、逞しさっていうところを1つテーマに挙げて、それはメンタリティーの逞しさ、心の強さだけじゃなく、技術的な逞しさ、それは相手と競り合いながらでもラストパス通せるとか、シュートを打てるとか、一対一守れるとか、心技体全部の逞しさが全員が上がってこないとラスト取れないんじゃないかっていうところで、そういう1週間にしながら、選手たちはしっかりと切り替えて、今週1週間もトレーニングをしてくれてたんですけど、ただ、今日のゲームの最初の立ち上がり15分見た時には、何かしらのパワーが足りないというか、何かフワッと入ってしまって、12分でセットプレーから失点してしまってると。やっぱりまだ何かしらの少し足りないっていうところが今日も出たかなって思う。ただ、0-1、0-2、0-3っていうことなく、しっかりと前半のうちにひっくり返せたので、そこは選手たちの今週の頑張りが生きたかなって思います。
ーすぐさま追いついた
樹音自体の最初のパフォーマンスはそこまで良くはなかったと思うんですけど、ただ樹音の良さっていうのは、ああいうボックス内の一発がちゃんと仕留められるというか、ゴールゲッターみたいな嗅覚は持ってるので、そういったところが活きたかなと思います。逆に1発がなかったらもう前半のうちに交代させようかなぐらいの感じだったんで、1個彼の仕事、あとは彼の課題っていうのは両面出てるかなと思います。
ー中田選手が競り合いで勝つ場面も多くみられた
競り合いのところも別に弱いわけでもないと思うんで、やっぱり逞しさっていうところで言うと、樹音が競り合いながら2CBと戦う逞しいFWになっていけばチームとしてもすごく助かるので、そこはあと半年、しっかりと彼が成長していってくれればいいかなと思います。
ー中盤の2選手がともに得点
相手がビルドアップしてくるっていうのは想定内の中で、ボランチが勇気持って、背中にインサイドハーフが立ってるっていうところかつ、10番の閑田くんがいるっていうところで、前に行くことでそこ使われるとか怖さはありながらも、やっぱり自分たちが勇気持って、自分のポジション外して出て行ってフィニッシュ、ゴールまで繋げられたのは、彼らの勇気、決断かなって思うので、今日は本当に覚悟を持って決断するっていうところは、1つのテーマだったので、しっかりと彼らがピッチ内で表現してくれたかなと思います。
ー失点後、伝えたこと
特に前半はどっちかというとベンチで、彼らがどういう風に失点後、立ち上がりどうするかっていうところを、外からっていうよりも自分たちが考えて、暑い中っていうところ、ホームっていう環境の中で、自分たちから色んなものを変化させていかないといけないっていう話をしてたので、どういう風に自分たちが持っていけるかなって見てた部分はあったので、彼らがしっかりと結果に結びつける表現をしてくれたかなと思います。
ーGK林選手が気迫のこもったプレー
課題ももちろんありますけど、彼は本当にサブになっても、ベンチ外になっても、変わらずトレーニングを積み上げてくれてたので、その辺の信頼とか信用っていうのは、憲太朗に関して去年からあるので、そういう選手を大事にしながらっていうところと、キーパーのアクシデント的なところもあったので、憲太朗を自信持って使えた部分もあるので、あとは憲太朗自身がしっかりと1個1個の試合をもっともっとミスなく、的確な判断をしてプレーできるかどうかっていうとこが大事になってくると思います。
ー重要な関学大戦に向けて
暑くなってきてるのは事実なので、しっかりとトレーニングは継続して、強度を落とさずにやりながら、ゲーム中で色んなコントロールをしながらゲームをやらないといけないっていうところと、今日みたいに先制を許してしまうと、次の相手っていうのはより難しいゲーム展開になってくると思うので、しっかりと立ち上がりっていうところの修正をしながら、あとは残り7月の2試合をしっかりと6取るっていうところが自分たちの目標でもあるので、勝ち点1も落とせないよっていう準備を、また来週からしていきたいなと思います。
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【取材:細井雅貴】

【サッカー部】終盤に失点し、今季リーグ戦2敗目を喫する。関西選手権直前の一戦

第102回 関西学生サッカーリーグ(前期) 第8節 大体大戦(2024年6月1日)
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【スターティングメンバー】
GK 31 徳若碧都(3年=高川学園高)
DF 33 逵村健斗(3年=三重高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛FC U-18)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF 15 末谷誓梧(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 10 伊藤翼(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 22 松浦蒼波(4年=京都橘高)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
FW 9 菅野翔斗(4年=サンフレッチェ広島ユース)
(フォーメーション 1-4-4-2)
【サブメンバー】
GK 12 中村青(4年=京都橘高)
DF 25 西村想大(1年=近江高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
MF 3 田代紘(2年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 7 石原央羅(4年=サガン鳥栖U-18)
MF 14 長谷川裟恭(3年=京都橘高)
MF 72 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U-18)
MF 23 山村朔冬(1年=帝京長岡高)
FW 36 岩村匠馬(4年=東山高)
【選手交代】
64分
IN 皿良立輝 OUT 城水晃太
73分
IN 楠瀬海 OUT 逵村健斗
IN 田代紘 OUT 松浦蒼波
81分
IN 山村朔冬 OUT 中田樹音
【スコア】
京産大0-1大体大
【試合内容】
リーグ戦中断前最後、そして6月のスタートという節目の相手は、曲者の大体大。「体大の土俵でプレーしても、自分や樹音だったらそこで勝てる」(菅野)と、立ち上がりからボールを持たせ、前線からプレスをかける。すると17分、2試合連続スタメンとなった城水が、スピードに乗り、シュートまでやりきる。ボールは左のポストに直撃し、キーパーの手元へ。惜しくもゴールとはならなかったが、主に右サイドハーフで出場しているルーキー皿良に待ったをかける活躍をみせた城水。豊富な運動量と守備力で違いを生み出し、出場機会を伸ばしたい。一方でピンチも迎える。キーパー徳若の手を弾いたボールはゴールへ流れたように見えたが、大串が迅速なカバーでクリア。27分、末谷が中央でボールを収めると、得意のドリブルでエリアへ侵入。切り返すとすぐさま右足を振り抜く。キーパーの頭上を狙ったが、ここも先制とはならなかった。30分には菅野が末谷のクロスに対し、上手くミートできず、もどかしい展開が続く中、第6節以来となるスコアレスでハーフタイムへ突入。
後半も試合のペースは変わらず、攻守激しく入れ替わるが、スコアは動かない。「相手が70分以降の失点が多いっていうデータも選手には伝えてた」(吉川監督)と、終盤でよりギアを上げたい京産大は、城水に代わって精度の高いキックが特徴の皿良を投入し、攻撃的な姿勢をみせる。しかし69分、一気にスピードアップを許すと、大串と横窪の間を破られ、そのまま右足で巻くようなシュートを沈められた。開幕節以来の先制を許す展開となった京産大は、2トップの一角中田を下げ、山村を起用し、昨年から慣れ親しんだ4-2-3-1で同点を狙う。さらに松浦に代えて守備的な田代を入れることで、伊藤が攻撃で幅を取りやすい形に。左サイドでは末谷が息を切らすことなくチャンスを演出し続ける。「先を見据えたときの連覇っていうのを見たときに、もう落としたらあかん試合」と、CBの小野もエリア付近まで持ち運び、なんとしても勝ち点をもぎ取ろうという姿勢をみせるが、相手の低く固いブロックを敷いた守備をこじ開けることはできず、今季リーグ戦2敗目を喫した。これで首位関西大との勝ち点差は6に広がり、リーグ5位で関西選手権へと入っていくこととなった。
決して口にはしないが、過密日程による疲労感も溜まってきている選手たち。「マネジメントのところでは違う選択もあったのかな」(吉川監督)と、振り返った。関西選手権初戦は、ホーム神山に神戸大を迎える。圧倒的な質を見せる勝利に期待したい。
【試合後のインタビュー】
主将・菅野翔斗選手
ー前半からハイプレス
体大のサッカー、体大の土俵でプレーしても、自分や樹音だったらそこで勝てるかなっていうのは正直あったんで。あそこで自分らが負けたら正直、今年は戦い的にしんどくなってくると思うしって中で、樹音とはあそこは俺らが負けへんっていうのは意識して試合入ってました。
ースコアレスでの折り返し
最近、前半で2点くらい取れてっていう試合が多かった中で、こうやって前半で点が入らない試合っていうのも、これからトーナメントとかになったら出てくる中で、相手は後半途中から落ちてくるっていうのは、自分らも最初から言ってたんで、そこは焦らず後半も入れたんですけど、ああいう時間帯で失点してしまったっていうのは、自分らでゲーム難しくしたかなと思います。
ー失点後システム変更
相手も疲れてたんで、どんどんニアゾーン、元気な選手出してニアゾーン取ってクロスからっていうのは自分らの狙いとしてあったんですけど、もう1歩最後の質のところでやっぱ守られたっていう感じです。
ー体力面
連戦ですけど、別にリカバリーが間に合ってないとかはなかったんで、そこは出たからにはしっかりやらないといけないし、自分の役目は点取ることなんで、今日は自分が決められなかったっていうところがチームの結果に繋がったかなと思います。
ーゴールを決めるために
どんどん外してもじゃないですけど、シュート打たないと入んないと思うんで、何回もトライするっていうのは、自分の中でどんどんやっていかないといけないなと思います。
ー関西選手権に向けて
個人的にも脳震とうで途中出場で途中交代って形になって、去年のとても悔しい大会だったんで。京産が、自分が入ってからも1回も全国には行けてないんで、まず全国に出ることで、そこからやっぱ全国で上の方に行くだったり、1つ目の関西のタイトルだと思うんで、優勝目指してやっていきたいと思います。
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小野成夢選手
ー今日の試合を振り返って
チームとしても個人としてもリーグ中断前っていうことで、3連勝するっていうのをずっと言ってた中で、今週1週間取り組んできて、単純にリーグ中断前で勝ちで終わるっていう大切さもあったっていうのと、先を見据えたときの連覇っていうのを見たときに、もう落としたらあかん試合っていうのは、みんなわかってたと思うんで、こういう結果になってしまったっていうのは、まだまだできることがあるんじゃないかなっていうのは感じました。
ー前半スコアレスでの後半戦
前半は吉川さんのミーティングでもあったんですけど、0-0で折り返して、大体大がラスト20分での失点が多いっていう中で、0-0のスコアで後半20分まで持っていって、ギア上げるっていうのも頭に入れながら試合をしようっていうので。最後の20分たたみかけれる形が作れてたんで、やっぱり0で抑えないといけないゲーム内容と思うし、ああいう1個の失点で負けに繋がってしまうんで、そういうところはまだまだ突き詰めていかないといけないかなと思います。
ー失点シーン
前半結構自分と健斗くんの間のところ走られてっていうのはハーフタイムで話あった中で、ライン間ちょっと空いてきて、そのライン間使われて、センターバックとサイドバックの間走られてって感じだったんで、あの時間帯で、後ろCBとして、やっぱ締める発言とか、雰囲気とか、CBとしての役割っていうのを果たしてなかったから、ああいうことになってしまったと思うんで。自分のサイドからが1番見えてるんで、もっと声をかけてれば、防げたのかなって思います。
ー攻撃参加する場面も
やっぱり自分の中でも勝たないといけないっていうのは思ってたんで、チームとして1点決めるっていう中で、1回そのチャンスがあったんで上がっていったんですけど、得点を決めれるなら上がっていった方がいいと思うし、後ろとしてもどんどん前にチャンスを何回も演出できるような組み立てっていうのは、もっとやらないといけないかなと思いました。
ーできる限り前方へのパス
セカンドのところで結構前につけたり、あんまり後ろ向きにならないっていうのは、ある程度はできてたんですけど、パスミスっていうのが何回か翼にカバーしてもらったり、単純なパスミスで攻撃の流れを切ってしまったりっていうのがあったんで、そこはチームの流れを途絶えさせないように、1個1個こだわって練習からやっていきます。
ー関西選手権に向けて
本当負けたら終わりなんで、まず勝つっていうところと、自分のポジション的にもチームとしての無失点っていうのがあまりできてない。そういう大会なんで、より無失点0で終わるっていうことを頭に入れて、一戦一戦戦っていきたいと思います。
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吉川監督
ー試合を振り返って
最後のきつい中でもラスト20分、交代選手も含めてギア上げて、ゲームプラン的には70分までは0-0というか、相手が70分以降の失点が多いっていうデータも選手には伝えてたので、ラストの20分、25分でギアを上げて、勝負かけに行くっていうところは、そういうプランも持ちながらも、給水前の0-1の1がかなり痛いというか、難しいゲームになったので。おおよそ狙い通りではあったんですけど、やっぱりゲームの大きな肝になるところが、1個の失点やったかなと思うので。失点はパス2本ぐらいで背後取られてっていう感じなんで、もったいなかったなっていうのが正直な感想です。
ー前半に点を取れなかった
中2日である程度コンディション的にも問題なくっていうところだったので、中2日、前節と同じスタメンでスタートはした中でも、やっぱりちょっと中2日でリカバリーが間に合ってないっていう選手も中にいたのかなっていう部分もあったので、前半がちょっといつもよりかはスローペースな45分だったので、あの辺が僕自身のところで、じゃあこの11人がスタートで良かったのか、フレッシュな選手を1、2枚変えて、ちょっとスタメンの選手をサブに置いて、色んなギアとか、戦術的な幅を残しておくのかっていうところで言うと、自分のところで言うと、マネジメントのところでは違う選択もあったのかなって。たられば、結果なんですけど、でもそういったプランもあったのかなっていうのが正直なとこですね。
ー大串選手の見事なカバーも
失点のところも、横窪と大串の間割られてっていう感じなので、昇平は本当に90分通してエラーなく、もちろんビッグセーブというか、最後に掻き出してっていうところはもちろんあったと思うんですけど、でも90分通してミスなく、エラーなくやらないといけない選手なので、ああいう際のところを守れるようになってきたら、また周辺の評価も変わってくるのかなって思います。
ー最後は4-2-3-1へのシステム変更
2トップの樹音と翔斗が今年のチームの明確なストロングではありながらも、去年から続けてる4-2-3-1っていうところは、1つのプランではずっとあったんですけど、なかなかゲーム展開的にあんまり出せずにっていうところはあったんですけど、朔冬だったり立輝だったりっていうのは、パフォーマンス的にもコンディション的にも、ここ数週間前向きな姿勢も見えましたし、コンディション的にも良くなってたと思うんで、誓梧を残すっていうところ。最後まだチャンスメイクができてたんで、90分持つなっていうところで含めて、誓梧を変えるより、もう1個、誓梧と立輝と朔冬でライン間のところでクオリティーを保って、チャンスを生み出したいっていうところの狙いがあったので、そこは狙い通りある程度彼ら3人はやってくれたかなって思います。
ー終盤は伊藤選手が高い位置に
田代を入れたので、蒼波と組んでる時よりも、どっちかというと守備的なポジションを紘に任しながら、翼も自由に前に加勢していっていいよっていう話はしながらだったので、その辺はより自由に。翔斗は相手の背後を狙いながら、中盤の4人は危ないエリアで自由にプレーするっていうところが1つあったので、負けはして、得点も取れなかったですけど、いいイメージはプランとしては1個、2個増えたかなって思います。
ー失点後、小野選手も攻撃参加
相手が守りきるっていうところのローブロックというか、リトリートっていうところだったので、こっちはあんまり後ろに人数かけずに取りに行かないといけないっていう状況だったので、そこは多少のリスクは負いながらもプレーをさせたっていうところで、ゲームの流れで言うとなるべくしてなってるかなと思います。
ー関西選手権に向けて
勝って関西選手権に入るっていうのは1番良い流れやったかもしれないですけど、逆にこの0-1っていうところもポジティブに捉えて。0-1で敗戦してしまえば総理大臣杯ってところがもう行けないっていう、トーナメントで言えばもう終わってしまうっていう厳しさの部分を、この関西選手権の1つ前のギリギリのタイミングで経験できたのは、チームとしてはプラスかなっていう風に思うんで、もう負けは負けとして受け入れて、それをどういう風に捉えるかがすごく大事かなって思う。しっかりこの0-1を受け止めて、次の関西選手権っていう大会にしっかりと挑んでいければいいかなと思います。
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【取材:細井雅貴】

【サッカー部】2点リードを逃げ切り、リーグ戦2連勝!最後は5バックに

第102回 関西学生サッカーリーグ(前期) 第7節 大経大戦(2024年5月29日)
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【スターティングメンバー】
GK 31 徳若碧都(3年=高川学園高)
DF 33 逵村健斗(3年=三重高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛FC U-18)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF 15 末谷誓梧(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 10 伊藤翼(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 22 松浦蒼波(4年=京都橘高)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島ユース)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
FW 9 菅野翔斗(4年=サンフレッチェ広島ユース)
(フォーメーション 1-4-4-2)
【サブメンバー】
GK 12 中村青(4年=京都橘高)
DF 25 西村想大(1年=近江高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
MF 3 田代紘(2年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 7 石原央羅(4年=サガン鳥栖U-18)
MF 14 長谷川裟恭(3年=京都橘高)
MF 72 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U-18)
MF 23 山村朔冬(1年=帝京長岡高)
FW 36 岩村匠馬(4年=東山高)
【選手交代】
55分
IN 田代紘 OUT 松浦蒼波
67分
IN 楠瀬海 OUT 逵村健斗
IN 石原央羅 OUT 末谷誓梧
79分
IN 西村想大 OUT 中田樹音
【スコア】
京産大2-1大経大
12分 得点 大串昇平(4年) アシスト 菅野翔斗
20分 得点 菅野翔斗(4年) アシスト 大串昇平
【試合内容】
2-0から逆転を許した奈良クラブ戦から中3日、リーグ戦上位進出へ向け、同じく勝ち点11の大経大とのマッチアップとなった。「出れてない選手の模範となるような立ち振る舞いをずっとしてくれてた」(吉川監督)と、城水を開幕節以来のスタメンに抜擢。立ち上がりから持ち味を存分に生かした守備力で貢献する。押され気味の中で12分、スローインからボックス内で菅野がキープすると、後方から上がってきた大串がパスに対し、ダイレクトで左足を合わせると、ボールはニアサイドを抜け、今季初ゴールをあげた。続く20分には、横窪のロングフィードに大串が反応。ワンタッチでクロスをあげると、菅野が体を投げ出しながらゴール右側へ決めてみせた。菅野と大串のホットラインで互いに1ゴール1アシスト。「ようやく昇平のところで目に見える結果が出た」(吉川監督)、上位争いに食い込んでいくには欠かせない存在であり、夏場からのアシスト量産に期待したい。
ハーフタイムを2-0で迎え、今日も後半は難しい戦いとなった。55分、警告を貰っていた松浦に代わって田代を投入。「いろんなゲームの教訓を活かしながら」と、より早めに交代カードを切る指揮官。67分には、末谷と足を痛めた逵村に代わって、石原と楠瀬を送り込んだ。フレッシュで速い選手を入れることで左サイドからのカウンターでダメ押しを狙うが、決めきれず。75分、前に釣り出された横窪がかわされ、右サイドを突破されると、最後は中央へグラウンダーで合わせられ、1点差となった。もう追いつかれるわけにはいかない京産大。79分に2トップの一角である中田を下げ、学生リーグデビュー戦となるCBのルーキー西村を起用。「上手いこと試合に入れた」(西村)と、この緊迫した場面で見事なディフェンスを披露し、快調な滑り出しとなった。西村が5バックの中央に入る形で今季初めて5-4-1の陣形をとるラスト10分。DF陣はサイドへ出やすく、強固なブロックでクロスを跳ね返す。前線では菅野が身体を張り、時計の針を進めていく。ATは5分、最後はCKのピンチを迎えるも、マークを外すことなく凌ぎ切り、2-1でリーグ戦2連勝とした。
5枚で守り抜くことを選択したのは、主将・菅野を始めとしたピッチ内の選手たち。自主的に発言するプレイヤーと、その意見を聞き入れ、柔軟な起用をする首脳陣が一体となっているのが、このチームの魅力だ。
【試合後のインタビュー】
大串昇平選手
ー2-0から逃げ切っての勝利
試合前から吉川さんと、このチーム先制できて、追加点とか2点目まで取れるけど、3点目取れないことだったり、後半相手に呑まれて同点、逆転までされるっていうことは、1つ課題として持っていたので、そこはキーパーとDFライン中心に集中したプレーができたんじゃないかと思います。
ー1ゴール1アシストを振り返って
立ち上がりちょっと流れ悪かったんで、シュートで終わることを意識した中で、ああいう形で点取れたっていうのは良かったと思います。翔斗にアシストしたのは、あそこまで抜けて、翔斗や樹音が中入ってきてくれてるやろうなっていうこと信じて、それが形として出たのでよかったと思います。
ー城水選手との連係
城ちゃんは自分の中でやりやすいサイドハーフの1人なので、そこで何か特別難しいことはなかったと思います。城ちゃん守備が上手くて、守備のところで結構助かる部分は多いので、攻撃でどれだけコンビネーションで崩せるかっていうところは、2人の課題になってくるのかなって思ったんですけど、それなりにいいプレーはできたと思います。
ーラスト10分は5バックに
そこは吉川さんとも話しながらの、4バックにするのか、5バックにするのかっていうのとかはあったので。5バックにしたところでも、後ろが大きくなるっていう要素があったり、サイドにサイドバックが出やすくなったりっていうことがあったので、やりにくさとかはなく、いい形でできたと思います。
ー多く試合があった5月を振り返って
体はキツい状態ではあったんですけど、全員タフに戦えるのは今年の強みやと思うし、最後追いつかれるような展開だったり、逆転されるような展開もあるけど、負けが少ないのは良いことだとは思うので、それをいかに勝ちにつなげれるかっていうのが、ここから大事になってくると思うんで、みんなタフに戦えてよかったと思います。
ー中2日で次節へ
連戦の最後になってきて、みんな体がキツくなってきてるとは思うけど、ここで勝てるか、負けるか、引き分けるかっていうので、ここから上位に食い込めるのか、中位で終わってしまうのかが大事になってくると思うので、しっかり準備して勝てるように頑張っていきます。
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田代紘選手
ー途中出場
時間帯的にも押されてる時間が後半長かったんで、そこで僕の持ち味の守備の球際とか、しっかり競り勝ってっていう部分で長所を出すっていうのを目的に試合に入りたいと思っています。
ー同学年であり、ボランチの一角である伊藤選手との連係
翼は去年からずっと出続けて、そういう試合状況とか慣れもすごいし、攻撃面では結構任せることが多かったんですけど、また違った役割があると思うんで、そういうところは翼と話し合ってできたかなと思います。
ー2-1となっても守り切れた
2、3試合、2-0から追いつかれるっていう場面とか逆転されるっていう場面が多い中で、この状況を打破するためには、やっぱり勝ち切るっていうのが大事やったと思うんで、そういうところでは全員が失点してもブレることなく声出しできたかなと思います。
ーより強化したい部分
個人的には攻撃の部分で、蒼波くんと違う部分は、攻撃だったり、守備もまだまだAチームのスタメンに出るには、まだまだ物足りない球際とかの部分、声出しだったり、もっと必要最低限上げていかないといけないと思うので。1番は攻撃、自分が前向いてゲームを作るっていう部分をやっていきたいと思います。
ー今日の試合の入り方
普段からスタメン組に入ったらどういうイメージをしようかっていうのは、ベンチで見ながらやってる。今日のゲームなんか特に僕の持ち味は結構発揮できる場面が多いなとは思ってたんで、出ても全然焦ることなくできたかなと思います。
ー今後続く試合に向けて
蒼波くんがあと累積(イエローカード)1枚だけっていうところも加味した上で、自分がいつ出てもいいように、自分の足りないところをちょっとでも上げていくのと、スタメンを奪うっていう意味では、もっと練習から激しいスタメン争いをやっていきたいなと思います。
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西村想大選手
ー途中出場で5バックの一角を任された
5バックは高校時代、ずっと全く同じポジションでやってて、そこの経験も生かせて、学生リーグ初出場だったんすけど、上手いこと試合に入れたかなと思います。
ー力を発揮できた部分
ヘディングとかは自信持ってやってる部分であるので、そこの部分が今日出たのは、普段からやってる練習の成果も出たし、良かったなと思います。
ー京産大に入ってのここまでを振り返って
やっぱり京産は先輩とかも優しいし、1回生なんですけど、学年関係なく接してくれてるし、上下関係とかもあんまり厳しくないし、自分入ってきてまだ3ヶ月なんですけど、馴染みやすい環境を作ってくださってるかなと思います。
ー今後、出場のチャンスに向けて
センターバックなんで、途中から出たりとか、出場機会とかその時間は多くないと思うんですけど、限られた出場機会の中でもしっかり自分の与えられた役割っていうのを理解しながらも、自分の特徴をしっかり生かしてチームに貢献できたらなと思います。ヘディングとかカバーリングとかっていうのは自分の武器なんで、出たときに出せればと思います。
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吉川監督
ーチームの強みである大串選手起点で2得点
徐々に大串の攻撃のところで強みは出てたんですけど、目に見える結果、アシストとか得点は出てない中で、ようやく昇平のところで目に見える結果が出たので、チームとしても個人としてもすごくポジティブな要素だなと思うのと、今シーズン、立ち上がり自分たち優位に進められる部分が多い分、ハーフタイム見てたんですけど、今シーズンのチームやっぱり試されてるなっていう話をしながら、最後苦しい展開にはなったと思うんですけど、ただ2-2とか2-3で終わらずに、いろんなゲームの教訓を活かしながら、なんとか勝ち点3とれてよかったと思います。
ー早い時間から松浦選手に代わり田代選手を投入
1つ警告もらってしまって、2枚目もらって1人少なくなるっていうのが1番痛いなっていうところもあったのと、前半から少し攻撃的なところでもイージーミスだったりとか、守備でボールが上に飛び交う中で、1個遅れる、セカンドボールの反応が遅れるっていう場面も少しあったので。大きくは結局1枚もらったっていうのと、田代がこの間の日曜日にあったAサブ戦のところでも、パフォーマンス的には松浦と遜色ないようなパフォーマンスで、スタッフともスタートから田代で行こうかっていうぐらいのところまで来てたので、思い切って紘を使えた。
ーラスト10分は5バックを採用
その準備っていうのは奈良クラブとやるときにもありましたし、 2、3節ぐらい前からは、最後のところ、逃げ切る、守り切るっていうところで言うと、そのプランっていうのは選手たちとも共有してたんで、逆に翔斗とかとコミュニケーション取った時に、ちょっと5バックでしっかり守る方が、中でのコミュニケーションとしては5枚の方がいいっていうところもラスト10分あったので、そこは選手の意見尊重して、5枚に切り替えたっていうことで。西村想大に関しては、こういう経験が成長させていく。上手くゲームに入って、しっかりパフォーマンス出したんじゃないかなと思います。
ー開幕節以来のスタメン出場となった城水選手
奈良クラブのときの途中から出た時のパフォーマンスも良かったですし、ミーティングでも言ったんですけど、自分がチャンスもらえてない中でも、サブでしっかりとやってたっていうところが、奈良クラブ戦でのパフォーマンスで、今回の1個チャンスをつかめたっていうところもあると思うので、このチームのサブの選手、出れてない選手の模範となるような立ち振る舞いをずっとしてくれてたんで、すごくチームにとってはプラスな材料かなと思います。
ー途中出場の石原選手について
もう少し自分でやってもらいたいなっていう部分は、物足りないところがあるので。 ただ日常のところで言うと、彼は人一倍努力しているので、こっちももちろん足りないところありながらも、彼の成長を含めて4年生で最後のっていう意気込みも含めて、チャンスをあげたいなって思わせるような日頃のトレーニングの姿勢だったりもするので。城水と同様、彼の出れてないときの振る舞いっていうところも含めて、ゲームに出るチャンスが回ってきてると思うんで、あとはちゃんと自分の中で整理されて、シュート1本が決まれば、もっと彼もそうやし、チームもグッといくかなと思う。
ー2-0から逃げ切れたことによるチームへの影響
相手のベンチもずっと言ってたと思うんですけど、俺らの方がやりたいことはちゃんとやってるみたいな。あとは狙い通りにプレーできるかどうかみたいな、相手の方が自分たちのサッカーはできてた。僕らでいうと自分たちのサッカーはできてなかったと思うんですけど、今日の大枠のテーマとしては勝負に徹する姿勢っていうので、勝ち点3を取る、リーグでまだできてない連勝するっていうところを、今日のゲームでは言ってたので、内容よりもとにかく勝ち点3を積んで、中位でどっちつかずじゃなくて、しっかり上位陣のグループに入っていくっていうところが、今の段階ではすごく大事だなって中で、今日のゲームは4位、5位の勝った方がっていうところもあったと思うんですけど、1つ大きなシーズンにとってもターニングポイントになるかなと思います。だから決して自分たちのゲームではなかったかもしれないですけど、勝ち点3を取れたのは良かったかなと。今まで自分たちのゲームはできてるけど勝てないとか、勝ち点を落としてしまうっていうことがあったので、自分たちのゲームじゃなくても勝ち点3を取れたっていうのは、 今シーズンで言えば1つ大きなゲームだったんじゃないかなと思います。
ー過密な5月を振り返って
いやもう楽しい楽しい。やっぱりゲームが1番成長するし、チームも成長すると思うんで。いろんな選手が緊張感あるゲームに出番があるかないかのせめぎ合いが、毎週毎週、3日に1回ぐらいあるっていうのはもう楽しい。これぐらいたくさんゲームがあればいいなって思いますけど。チームにとってはすごくポジティブなことだと思います。
ー中2日での大体大戦へ向けて
リーグ戦中断前で、連勝っていうのは去年も経験して、連勝することで順位ってかなり上がっていくことも経験してる。勝利に徹する姿勢を見せながら、良い守備から攻撃に繋げるっていうところのテーマを持ちながら、リーグ戦、その後の関西選手権まで見据えたときに、ずっとこの5試合ぐらい守備から攻撃っていうところは徹底して言ってる部分もあるので、関西選手権に入っていけるように、勝ちたいと思います。
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【取材:細井雅貴】

【サッカー部】虎の子1点、CB横窪のPK弾を守り切る!流れに乗って、奈良の地へ

第102回関西学生サッカーリーグ(前期) 第6節 同志社大戦 (2024年5月19日)
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【スターティングメンバー】
GK 31 徳若碧都(3年=高川学園高)
DF 33 逵村健斗(3年=三重高)
DF 4 小野成夢(2年=愛媛FC U-18)
DF 5 横窪皇太(4年=金光大阪高)
DF 6 大串昇平(4年=ガンバ大阪ユース)
MF 15 末谷誓梧(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 10 伊藤翼(2年=セレッソ大阪U-18)
MF 22 松浦蒼波(4年=京都橘高)
MF 72 皿良立輝(1年=セレッソ大阪U-18)
FW 11 中田樹音(4年=岡山学芸館高)
FW 9 菅野翔斗(4年=サンフレッチェ広島ユース)
(フォーメーション 1-4-4-2)
【サブメンバー】
GK 12 中村青(4年=京都橘高)
DF 2 楠瀬海(4年=高知高)
MF 3 田代紘(2年=ヴィッセル神戸U-18)
MF 7 石原央羅(4年=サガン鳥栖U-18)
MF 8 城水晃太(4年=サンフレッチェ広島ユース)
MF 14 長谷川裟恭(3年=京都橘高)
MF 23 山村朔冬(1年=帝京長岡高)
FW 36 岩村匠馬(4年=東山高)
FW 46 小濵弘貴(3年=東海大福岡高)
【選手交代】
83分
IN 城水晃太 OUT 皿良立輝
87分
IN 楠瀬海 OUT 末谷誓梧
90+AT
IN 岩村匠馬 OUT 中田樹音
【スコア】
京産大1-0同志社大
72分 得点 横窪皇太
【試合内容】
木曜日の朝のこと「あの神山の坂を晴れやかな気持ちで上がってきた選手は、誰1人もいない」と、2点リードを守りきれずドローに終わったミッドウィーク開催の前節の悔しさを晴らすべく戦いは、降りそそぐ雨の中行われた。前半、今季のストロングである大串を中心とした右サイドから攻撃を構築し、菅野へのクロスでチャンスを演出するが、相手DFの徹底マークにより、なかなか枠内へ飛ばすことも許されず。相手の攻撃は、わずかシュート1本に抑え、ハーフタイムへ突入する。
「前半決めきれずに、ハーフタイムをぬるっと過ごしてしまった経験もあった」(吉川監督)と、昨年のインカレ決勝から課題としている優勢の中で入る後半の戦い。この日もピンチを迎えた。50分、逵村からボールを受けたCB小野が、パスを相手FWに引っかけてしまい、キーパーと1対1の絶体絶命のピンチを迎えるが、シュートはクロスバーのわずか上を通過し、奇跡的に失点を免れた。2分後にもFKを与えるなど、守備の時間が続くが、次第に攻撃のリズムも取り戻し、拮抗した展開へ。72分、伊藤が浮かした鋭いパスをPA内の中田へ出すと、相手DFがインターセプトした際に、ハンドの判定。思わぬ形で先制のチャンスが訪れた。この重要なキックを担うのはCBの横窪。「練習から全部決めてたし、自信はあった」と、ゴール右側へ強烈んに蹴り込んだ。キーパーの読みを上回るスピードでボールは吸い込まれ、ついに均衡が破れた。第2節、前節と、逃げ切りに失敗する場面が見られる京産大。この3日間で、チームとしての意思疎通をより高めてきた。試合は1点リードのまま、最終盤へ。スタンド後方からは後から行われる関関戦の応援が聞こえ始める中、試合終了のホイッスルが吹かれた。「最後の5分ぐらいはベンチでも5枚に変えようか」(吉川監督)とも考えていた首脳陣だったが、最後まで4バックを採用。選手交代も3枚と、全て使うことはなかった。苦しみながらもウノゼロ(1-0)の完封勝利を収めた。「複数得点取って勝てないのは守備陣の問題。しても1失点で」と、DFリーダーの横窪。一方、攻撃に関して菅野は、「もっと自分が決めたら楽な試合運びになってたと思う」と振り返った。
「京産ブランド、京産のサッカー部っていう名を広げられる機会」(吉川監督)と、次戦は大学として8年ぶりに掴んだ天皇杯の舞台。さらには「ターニングポイントって、サッカー人生の中でもいくつかあると思うんですけど、その1つになることは、間違いないと思う」と、選手個人としても実力を知らしめる絶好のチャンスに違いない。敵地奈良へ乗り込み、京都のサッカー、関西の大学サッカーを背負い勝負する。

【試合後のインタビュー】
主将・菅野翔斗選手
ー1-0という結果について
もっと自分が決めたら楽な試合運びになってたと思うんですけど、こういう引き分けた後っていうのがすごい大事やと思っていて。みんなで意識して、0で抑えながら、入らんのやったらシュート本数打って、それで1本取って勝とうっていうのは、チームとして話してたし、みんな集中力高くやれてたかなと思います。
ー前半は大串選手のクロスから数多くのチャンス
昇平のとこは、自分らのチームのストロングだと思ってるんで、そこを生かしながら攻撃していくっていうのは、大事やと思うんですけど、やっぱりそこに頼りすぎて他の所を使えないってのはなしだと思うんで、昇平とこ使いながら、他の選手の強みっていうのも活かせたら、もっと分厚い攻撃になるかなと思います。
ー後半立ち上がりのミス
ちょっと集中力が切れたりっていうところは、まだチームとしてある。来週もトーナメント1発勝負で、ああいう1個のミスっていうのが命取りになると思うんで、そこは締めてやっていきたいと思います。
ーキャプテンとして天皇杯に向けて
自分ら入学してから初めて天皇杯に出場するってことで、出場するだけに満足するんじゃなくて、そこで1勝、2勝して、どんどん京産の名を広めていきたいなと思います。
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副将・横窪皇太選手
ー1-0での勝利を振り返って
前半自分たちの時間が多い中で、なかなか点が決められへんくて、後半の入り、相手が勢い乗って難しい、あわや失点という部分もあったけど、それでもしっかり我慢して0で乗り切って、1点取って勝ったのがよかったかなと思います。
ーPKについて
翔斗に呼ばれたんで、練習から全部決めてたし、自信はあったんで、落ち着いて蹴るだけでした。自分は蹴るコースも決めて、そっちに思い切って蹴るだけやったんで、特に駆け引きとかはしてなかったです。
ーリーグ戦においては第2節以来のクリーンシート
複数得点とって勝てないっていうのは、守備陣に問題があると思うので、やっぱりゼロっていうところはマストにしつつ、しても1失点というところで、しっかり最小失点、もしくは無失点で終われるように次の試合もやっていきたいです。
ー天皇杯にむけて
学生リーグとは違うレギュレーションであるんですけど、相手をしっかり負かすだけやと思うんで、全員が来週1週間、一致団結して、まず奈良クラブを倒したいなと思います。
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吉川監督
ー1-0という結果
この間は、彼らにも翌日の朝の練習でも言ったんですけど、あの神山の坂を晴れやかな気持ちで上がってきた選手は、誰1人もおらんよなっていう話をしながら、ただ結果っていうところ、勝ち点1は悪くはないっていうか、悲観することじゃないかなって。ただ、2-0から3-0に持っていくとか、2-0で試合クローズするっていうところで言うと、まだまだゲームコントロールの甘さはあるなっていう話で、中3日のところでは、チームとしてのゲームコントロールの共有、意思疎通っていうところをメインにしながら。追加点を取りに行くのか、1-0逃げ切るのか、1-0を相手の勢いとか見た時に守り切るっていう、システム的に5枚に変えるとか、守り切るのかみたいな、ある程度共有できるものが、自分たちで用意できればっていう話をしてたので、1-0なった後にしっかりとチーム内で1分1分時間を進めて、最後1-0っていう形でゲームを終えれたのは、この中3日の課題をしっかりと修正できたのかなと思います。
ー最後は逃げ切り体勢に
最後の5分ぐらいはベンチでも5枚に変えようかっていうところの中で、でも5枚に変える必要もないよなっていう話もベンチの中でもしてて、結局はあんまり選手交代をせずに、守りきるっていう形になった。ただ共有はちゃんとできてた部分もあるので、欲を言えば2点目、3点目っていうね。前半から仕留めてゲームを終わらして、2-0、3-0っていうゲームに持っていければ、もっとよかったかなと思います。
ー大串選手のクロスに徹底的なマーク
やっぱり大串が持ったときの、びわこの時もそうでしたけど、クロス対応の相手の集中力っていうのは、うちらの試合見られたらそこは抑えてくるだろうなっていうとこを想定しながらも、ただそれを上回るだけのクオリティは大串に関しては、出さないといけないっていうところも昇平自身には話したりもしてるので、分かられてても質で上回るっていうところが、今後も大事になって、それが彼の価値になってくると思います。
ーバタついた後半の立ち上がり
ハーフタイムも言ってたんですけど、インカレの決勝も明治とやって、最後の20分くらいはこっちの前半の得点シーンが2回、3回あった中で決めきれずに、ハーフタイムをなんとなくいけるんじゃないかというか、こっちのペースやぞみたいな感じで、ハーフタイムをぬるっと過ごしてしまった経験もあったので、今日に関しては0-0で、どっちかと言ったら、誰がどう見てもっていう言い方ですけど、京産ペースっていうところ、あとは点決めるだけやなって中で、ハーフタイムを迎えたんで、もう1回しっかりとゲームに入るっていうところを意識して入らしたってことなので、後半のああいう形になるのは、想定内ではあったかな思うので、その準備はちゃんとできてたので、よかったかなと思います。
ーPKを決めた横窪選手
インカレでも蹴ってるんで、で、横窪も自信は持ってるみたいなんで。前日もPK練習は2、3本、2人、3人くらい蹴らすんですけど、横窪も毎回、2人目で蹴ったり、1人目で蹴ったりもしてるんで、そこはあんまり違和感じやったんで、打っても決まらなそうやなっていうのも、多分あいつら中であったと思うので、あんまりこっちは違和感なかったです。
ー天皇杯で京産大のサッカーをみせるために
リーグ優勝とかインカレとかも、1つ注目されるところでもあると思うんですけど、やっぱり天皇杯ってなると、さらにこの大学のトーナメントとかリーグとかじゃない部分で言うと、自分たちが思ってるよりも、世間の注目度っていうところは大きいと思いますし、今年4年生が京産ブランドの確立をしたいっていう1つの目標もあるので、ここに勝ち上がることで、京産ブランド、京産のサッカー部っていう名を広げられたりとか、京産サッカー部のサッカーっていうのを知ってもらえる機会にもなると思うので、そういったところも頭に入れながら。且つリーグ戦ではなかなか思い切ってチャレンジができる試合っていうのはなかなかない部分が、マークされながら、分析されながら、京産に絶対負けられへんってやってきた5試合、6試合だったので、天皇杯の奈良クラブに関しては、明らかに我々がチャレンジャーで、失うものは何もないっていう状況で迎えるゲームなので、彼らには「本当に楽しんで」って言い方が語弊があるかもしれないですけど、思い切って楽しんで、チャレンジできるようにやってもらいたいと思います。
ーサッカー人生が変わり得る試合
本当にこのシュート1本決めれるかどうか、得点決めれるかどうか、勝ちなのか負けなのかで、本当に本当にこの結果って、その後のサッカー人生が左右するっていうか。ターニングポイント、絶対サッカー人生の中でもいくつかあると思うんですけど、その1つになることは、間違いないと思うんで、ただただゲームをやって、Jリーグのチームと試合ができましたではなくて、しっかりと勝ちに持っていけるようなゲームをする準備を1週間したいなと思います。
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【取材:細井雅貴】
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