京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

2024年関西大学ラグビーAリーグ

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【ラグビー部】天理大に完敗 創部初の4連覇ならず

関西大学ラグビーAリーグ 最終節
天理大戦 マッチレポート

【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.日吉健(4年=大産大附属)
7.伊藤森心(3年=松山聖陵)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.吉本大悟(3年=東海大仰星)
11.堤田京弘(4年=大阪桐蔭)
12.辻野隼大(4年=京都成章)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 平野叶苑(4年=西陵)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.松永壮太朗(4年=京都工学院)
20.平野龍(3年=札幌山の手)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
23.藤本凌聖(4年=朝明)
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4年ぶりに関西王者の座から引きずり降ろされた。ともに5勝1敗で、勝った方が優勝という大一番。第一試合の近大対関学大の結果から、京産大と天理大で1位と2位の座を奪い合うこととなった。前節に悔しい負けを経験した両チーム、課題をどれだけ修正できたかが勝敗を分ける。
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試合開始から予想通りキッキングゲームとなる。向かい風だったが吉本のロングキックで、敵陣でプレーできた。何度もゴール前でモールを組む機会があったが、天理大の低いディフェンスに崩されてしまいまっすぐ押し込めない。武器のモールでは得点につなげられなかったが、前半11分に辻野のパスから左サイドを走る堤田がインゴールまで運び、先制点を奪った。難しい角度からのキックだったが、土永が決め切り7-0となる。
ここからハイボールの競り合いで小林が競り勝ったり、スクラムでペナルティを奪ったりとチャンスを生み出すプレーが見られるも、ゴール前の天理のディフェンスに阻まれてスコア出来ず。突破口となるポルテレやフナキがダブルタックルで対応され、前に出る糸口が見つけられないのが痛い。前半23分時点では京産大のボール支配率は76%とかなりリード。着実に得点を重ねていきたいところだ。

しかし、スクラムで反則を犯してしまい敵陣に攻め込まれる。モールはしっかり止めきったが、展開されてから留学生にゲインされ、ライン際のボールを止めきれず失点。7-5となる。さらに前半33分、相手にキックミスがあり、土永が蹴り返すもチャージされて再び相手ボールに。そこからのディフェンスでペナルティを重ねてしまい、自陣深くまで攻め込まれる。モールからボールを出し、相手SHのタイミングをずらした攻撃から、ラックサイドから持ち出され止めきれずトライを奪われた。7-12となりリードを許してしまう。前半39分、天理大学のFWのキーマンパトリック・ヴァカタが負傷交代。その直後のスクラムでしっかりとペナルティを奪う。しかしディフェンスのプレッシャーを受け、ノックオン。ここでしっかりと敵陣22mでのスクラムでペナルティを奪い、残り時間も少ないためPGを選択。10-12で前半を折り返した。
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後半始まってからもスクラムの調子が良く、ペナルティを奪いこの試合のカギとなる「セットプレーで優位に立つ」ことはできていた。しかし、試合中晩になってもハンドリングエラーが多く、敵陣でのチャンスをものにできない。それに対して天理大は、後半12分ラインアウトからモールを組まずにサイドにボールを振り、WTBのナイバルワガ・トマシがゴール前2,3mまで運び、余った逆サイドを突いてトライ。敵陣に入った時に確実にトライをとり切るの差がここに出てしまった。さらに離され10-19。1T1Gでは追いつけない点差になった。何としても得点したい場面。フェイズを重ねて着実にゲインしていき、土永も自ら仕掛ける。しかしここでパスが乱れノックオン。大きなチャンスを逃した。アタックの部分でミスが多かったことについて辻野キャプテンは「気持ちが出るのはいいことなんですけど、その気持ちが全面的に出すぎて、チームとしてアタックできなかった」と振り返った。

後半20分、ハーフウェイライン付近でのマイボールラインアウト。ここまでラインアウトにミスはなく、精度高く進めてきた。しかしこの苦しい場面での痛恨のミス。ボールがサイドに展開されていくが、ナブラギの力強いタックルでノックオンを誘った。ここで挽回していけるかという所で、スクラムが踏ん張り切れず。「足を伸びきって落ちてしまってたので、練習不足 」(川口)。後半からここまで特にスクラムでチャンスを作れていた分、良くない流れになってしまった。後半23分のラインアウトでは、モールを押してきた。これまでとはまた違って、ずらしてディフェンスを躱しながら一気にゴールライン前まで運ぶ。そしてラックサイドの隙を突かれてさらに失点。10-26と苦しいスコアになった。試合も残すところ約15分。天理大のキーマンである、ヴァカタと上ノ坊は負傷でグラウンドには立っていない状態でもこの試合展開。2T2Gでは巻き返せない点差でも諦めない。京産大のキックオフから、相手がはじいたボールをフナキがキャッチ。ここで途中交代の尾崎が裏へキックパスを出し、堤田が追いつき今日2本目のトライ。辻野キャプテンは「昨年の天理戦を思い出して、この時間でも逆転できるよ」とメンバーに伝え、このトライを逆襲の狼煙にしたいところだ。堤田は前日に怪我の状態が芳しくない西に代わってスタメンとなった。前日には「浩斗のためにも、チームのためにも、怪我で出られない他の4年生のためにも優勝を狙いたい」(堤田)と話していた。同部屋で同じポジション、仲間でもありライバルでもある西の期待に応えるトライとなった。
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試合時間残るところ10分、前節の課題だったディフェンスが試される時間。ここではしっかり前に出るディフェンスで自陣に攻め込ませない。自陣のゴール前には攻め込ませず、試合を進められた。
フナキのジャッカルからチャンスを作り、後半34分敵陣深くでのラインアウト。ここではモールを組まず、ポルテレに直接パスを出し、その勢いのままトライを狙おうという作戦。だが、ポルテレはボールをはじいてしまいノックオン。天理大がそのボールを保持し、千載一遇のチャンスを逃した。
厳しい時間帯、スローフォワードやスクラムのペナルティでピンチを招く。さらに負傷交代から戻ってきた上ノ坊が仕掛けてきたボールを止めきれず。グラウンドでの中盤地域のディフェンスは改善されたが、BKが走り込んできたときとライン際のディフェンスの甘さがここでも出てしまい、トライを許した。残り数分という所で16点差。ロスタイムでのマイボールラインアウトは乱れてモールを組めず。キックパスを出したがその後もパスが繋がらなかった。ターンオーバーされ、そのまま蹴り出されてノーサイド。創部初の4連覇とはならなかった。
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1試合通して京産大が攻める場面が多かった。しかし、チャンスを生かしきれずトライをとり切れない京産大に対し、少ないチャンスを確実にものにした天理大。そこの差が結果に表れてしまった。また、セットプレーでは前半から後半の途中まで優位に立って進めることが出来た。やはり京産の強みはセットプレーだ、そこで優勢な時にスコアを重ねておきたかった。ディフェンスの良い前節の関学大や、今回の天理大のような相手と対戦した時に、攻撃が手詰まりになりペースを乱されるという部分が多く見られた。武器を封じられたときのアタックのオプションというのは、今後勝ち進んでいくために必要となってくるだろう。

「勝ちたいという気持ちが強い方が勝つ」試合前にそう話していた辻野キャプテン。「スクラムでペナルティとった、スコアしたっていう時のやっぱ喜びであったり、チームを鼓舞するコミュニケーションだったりだとか、学生スポーツはメンタルが大事だと思うので、そういう部分で天理の方が勝ってたのかなと思いました」と話した。負けたこの2試合は相手の応援に包まれる中のプレーだった。声援の差であったり、グラウンドに立つメンバー同士のコミュニケーションの差、チーム全員で意思疎通できていないという部分は、負けの大きな要因であったかもしれない。これま何度も口にしてきた「泥臭さ」という言葉は、きっとこういった学生らしい戦い方の中にも生み出される。

ここから先は負けたら終わりのノックアウト方式。関西王者の座は奪われたが、大学日本一になるチャンスはまだ残されている。大学選手権初戦まであと2週間。関西リーグを通して、多くのライバルに自分たちの弱みを教えてもらった。まだまだ完ぺきではない、磨くところがたくさんある。下を向いている暇はない。前を向いて、ゴールを見据えて進むだけだ。【執筆:藤田芽生】


~廣瀬監督~
ー今日の試合を振り返って
関西タイトルかかった一戦で、我々もしっかり準備して臨みました。
ご覧の通りなんですけれども、チャンスで取れず、天理のディフェンスが破ることができずに、逆に相手にスコアを許したというところで、トライを取るチャンスはたくさんあったんですけども、そこでスコアに結びつけなかったところの差が出たかなという感じになってしまいました。まだ選手権ありますので、このチームでまだまだ試合できるように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

—天理のディフェンスに対しての攻め辛さはどう感じたか
セットセットプレーがまず前に出させてもらえなかった。モールディレンスっていうのは素晴らしかったなと思います。それに加えて、ラインディフェンスのセットがすごく早いので上から見ててスペースが空いていると思ってもすぐそのスペースが閉まってしまう。素晴らしいディフェンスされたなと思います。何回かうちもスペースにアタックして、尾崎が裏に蹴ったりとか、 トライもありましたけれども、天理のディフェンスが勝ったかなと思います。

~辻野キャプテン~
ー今日の試合を振り返って
廣瀬さんもおっしゃったんですけど、やっぱり敵陣に入ってスコア取るチャンスは何回かあったんですけど、そこでスコア取りきれなくて、天理はそこでスコアを取り切れたっていうことがこのゲームの敗因かなと思います。ただ、やってきたことは出せた所もあったので、選手権に向けてもう1回頑張りたいと思います。

ー関学戦、今回の天理戦でも後半から失速していってしまった原因
やっぱこう前半はずっとリード許してて、最後3点取って、流れ的にはいい流れかなと思ったんですけど、後半のファーストを取られて、その後も敵陣に行くチャンスは何回かあったんですけど、そこでスコアを取りきれなかった。逆に天理はそこでピンチを守りきって勢いを持った。そこが大きな敗因かなと思います。

ー天理との試合は勝ちたい気持ちが強い方が勝つとおっしゃっていましたが、その気持ちの差はどんなところに感じましたか
試合前からチームにも言ってたんですけど、例えばスクラムでペナルティとった、スコアしたっていう時のやっぱ喜びであったり、チームを鼓舞するコミュニケーションだったりだとか、天理が勝ってたような気はします。自分でやってても、何人かはすごいアクションを起こしたりとか、仲間のためを思ってコミュニケーション取ってるんですが、 そこで15人ないし23人、またスタンドのメンバーたち全員が、チームの雰囲気を作らないと、学生スポーツはメンタルが大事だと思うので、そういう部分で天理の方が勝ってたのかなとは思いました。

ー初めてリーグを優勝せずに終わることどう思うか
この試合臨む時はそこまで4連覇っていうことに対してあんまり考えてなかったんですけど、いざ敗戦すると、チームの歴史を作れなかった、今年は強いだろうって言われてて、昨年のメンバーも残ってたので言われてて、前節の関学戦まではすごいことんとん拍子でと思われたと思うんですけど、この2戦敗戦を経て、京産としての歴史であったり、プライドっていうのが、なかなかチームに付いてなかったのかなとは感じます。

—関学戦から良くなった点
ディフェンスはすごい良くなったんじゃないですかね。2週間、時間かけて取り組んだところでもあったので。ディフェンスに関してはチームのディフェンスは良くなったと思ってます。ただ、なんと言ってもセットプレー。京産大の練習の半分はセットプレー、ユニットプレー2時間割いてるんで、そこで僕たちがプレッシャーかけれないとやっぱりゲームをうまく進めないっていうのが今現状なので、そこをどうしていくのかはもう1回考えた方がいいかなっていう風に思います。
メンタル的な部分は、後半の最初取られた時は全然もう1回行こうって話で、特に尾崎が入って、右コーナー蹴ってスコア取った時はいい形だったので、1回集まってもう一度集中して、昨年の天理戦を思い出して、この時間でも逆転できるよっていうことを伝えて引き締まったんですけど、ペナルティだったりとか、そういう部分でなかなか前行けず、自分たちのミスでトライされたので、 そこは関学戦からなかなか修正できなかったこと思います。

ーハンドリングミスが多かった点はフィールド上で何か原因があったか
原因は1つじゃないのかもしれないですけど、1つ考えられるのは、気持ちが出るのはいいことなんですけど、その気持ちが全面的に出すぎて、チームとしてアタックできなかった。やっぱり1人1人が 前のめりになっちゃって、相手のディフェンスに受けちゃったりだとか、シェイプを組めずにいけいいけなくて孤立したりだとか、そういうプレーが多くて、スコアに繋がらなかったかなと思います。

ー天理のディフェンスに対しての攻め辛さはどう感じたか
フィールド上では、バックスからはスペースは見えてて、特に外側、右サイド、 小林側の方にスペースが見えてたんで、そこに運ぼうってバックスで言ってたんですけど、 なかなかブレイクダウンだったり、フォワードのシェイプセットができなくて、うまく運べなかったというところだと思います。

~堤田選手~
ー試合を振り返って
自分の力の無さと不甲斐なさを天理さんに思い知らされたのかなと。関学戦もそうでしたけど、試合中に心が折れそうな時にみんなの方を見たら応援してくださってたので、心折れずにもっもやってやろうという気持ちになったんですけど、天理さんの方が力が上で不甲斐ない結果になってしまいました。

ー去年は逆転優勝したということで、後半に逆転できるチャンスはあったが、自分たちのミスでチャンスを潰してしまった。どのように改善していけばいいか。
練習中からコミュニケーションを取ること。今までだとそこでコミュニケーション取れてなかったので、しっかり取って一つ一つのミスを潰していけたらいいなと思います。

ー尾崎のグラバーキックをトライに繋げた
僕は裏が見えてたので、尾崎に要求して尾崎も見えてて、意思疎通できてたのかなと思います。しっかり蹴ってくれたので僕はボールだけを見てトライすることだけを考えて走っていました。

ーその瞬間「いける」という感覚はあったのか
ありましたね。トライは絶対取れると思って尾崎に要求しました。

ーあの場面でトライを取れたこと
点差を離されそうになったタイミングだったんですけど、そこで勢いづいて逆転しようという思いでいたので、チームに声かけて、「これからやるぞ」と。チーム一丸となってやっていきました。

ーセットプレーで絶対的に優位とはいかなかった。バックス陣としてら後半、どんな展開を意識していたか。
空中戦は京産の方が勝っていたので、そこは使っていこうと言っていて、あとゲームメイクのところでごたついた時にバックスがゲームメイクしようと話したんですけど、ゲームメイクできずに後手にまわってしまったところを反省したいです。


ーバックスの動きや展開について、相手と自分たちの違い
自分たちは動かそう動かそうとしていたんですけど、一人一人の意思疎通が出来てなくて、バラバラに動いてしまったが、天理さんはそこが意思疎通できていてチームが一体となってアタックしていたなと思います。

ーサイドにボールを振った時に繋がらないことが多かったが、
気持ちが前に前に出てしまってて、相手のディフェンスに対応出来なくて浅くなってしまって繋がらなかったですね。

ー関学戦の後半のような流れが悪いときを思い返されたか。
そこは思い返さなかったですね。関学戦の時は少し心が折れたっていうことはあったんですが、天理戦は心折れずに逆転を狙う僕たちがトライをとって最後に優勝するんだという気持ちにありました。

ー関東のチームと対戦する時に今回のように苦しい場面がやってくると思うが、どのようなマインドや改善を持って対応したいか。
まずミスをしないことが前提なんですけど、ミスしてしまった時に全員でカバーする、一つ一つのミスをコミュニケーションで解消できるところが多かったのでそこで解除していきたいです。

~川口選手~
—今日のスクラムについて
足を伸びきって落ちてしまってたので、練習不足 。やろうとしてることはできたんですけど、まだまだやったかなって思います。

ー次の試合に向けて
やるべきことをやって次に繋げられたらと思います。

~土永選手~

—今日の試合を振り返って
セットプレーの部分で自分たちの思うような形になれなかったので、ディフェンスでは結構いい場面もあったんで、アタックでもいいテンポで出して、いいアタックもできてたので、やっぱりセットプレーが自分たちの強みだからこそ、そこを潰されてしまうとや苦しくなるっていうのはわかったんので次の選手権ではもしっかり修正して、セットプレーからどのプレッシャーかけてやっていきたいです。セットプレーの部分で自分たちが乗れなくて、 いい形で球が出せなくてっていうことがあったので修正してたつもりなんですけど、やっぱりもっと修正しないといけないっていうことが再確認できたと思います。

ー次の試合に向けて
自分がやってきたことを出すだけです。

~小林選手~
ー試合を振り返って
完敗だったと思います。スコア見ても内容見ても完敗でした。

ー特に前半はハイボールキャッチで優位に立つなどしていたが、後半はなぜ流れが悪くなったのか
規律だと思います。ペナルティでゴール前入られてスコアされて、敵陣入る時間が減ってっていうのが続いたのが響いたかなと思います。

ー関西リーグ入学してから初めて2位。どのように感じますか。
まだ早いんですけど来年、絶対勝たないとあかんという覚悟もできたし、悔しかったんで来年絶対優勝できるように、まず今年大学選手権優勝していきたい。来年の関西も意識していかないとなと思います。

ー次の大学選手権。戦ったことのない相手、関西で経験したことのないプレーに対してどのように対応していきたいか。
相手の良いところあると思うんですけど、京産らしくセットプレーで勝ってひたむきにタックル行ってアタックでも前へ出るなど自分たちのやらないといけないことをしっかり出せる試合にしたいです。

ー関西リーグ2回の負けをどう活かしていきたいか。
もう負けは必要ないと思うので、勝って学ぶのが1番良いと思うんですけど、負けをどう次に繋げるかを帰ってミーティングして、まとめて次に繋げられたら良いなと思います。

【取材:藤田芽生、伊藤揺梨】

【ラグビー部】優勝をかけた大一番!史上初4連覇なるか

関西大学ラグビーAリーグ 最終節
天理大戦 見どころ

【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.日吉健(4年=大産大附属)
7.伊藤森心(3年=松山聖陵)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.吉本大悟(3年=東海大仰星)
11.堤田京弘(4年=大阪桐蔭)
12.辻野隼大(4年=京都成章)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 平野叶苑(4年=西陵)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.松永壮太朗(4年=京都工学院)
20.平野龍(3年=札幌山の手)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
23.藤本凌聖(4年=朝明)
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現役部員にとって初の関西リーグでの黒星から2週間。雪辱を晴らす時が来た。11月17日に行われた関学大戦では、前半一進一退の攻防を繰り広げるも後半からは1トライも返せず、21-45で敗れた。春季トーナメントでは73-49で勝利した相手に対し、まさかの大敗。「試合前の準備もうまくいっていた」(辻野)だからこそ試合後のショックは大きく、あらためて自分とチームと向き合う時間になった。

「負けて良かったなと思っています」(廣瀬監督)。この試合がチームに与えてくれた影響は何よりも大きかった。
関西リーグではこれまで大差で勝利する試合ばかり。例年に比べて余裕をもって勝ち進んできていた。どんな相手でもピンチを乗り越えられる自信があった。そんな中で、この負けは部員たちのやる気の着火剤となる。「尻に火がついた感じで4年生がまとまってくれてます」と廣瀬監督が話すように、選手間でのミーティングを頻繁に行ったり、グラウンドでも気づいたことがあれば集まって話し合うようになった。最終節の天理大戦を前に、自分たちの足りない部分を改めて知ることが出来たのはある意味幸運だ。1週間前に行われた関学大とのJrCoの試合では、Aチームにかわって相手を圧倒する試合を見せた。これ以上負けたくないという思いが覇気となってプレーに表れた。この活躍は試合に出る23人のメンバーにとっても大きな刺激となる。
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11月28日に最終節のメンバーが発表された。テーマは「京産大らしさ」。前節は終盤にかけての粘りやひたむきさが足りていなかったこともあり、DFでチームに勢いをもたらしてくれる日吉と伊藤が両FLに名前を連ねた。SOは脳震盪で欠場していた尾崎も復帰したが、天理大の15番筒口とのキッキングゲームになることを予想して、ロングキックが持ち味の吉本がつとめる。CTB辻野キャプテンは3試合ぶりのスタメン復帰。第4節の立命大戦は怪我による欠場だったが、それ以降の2試合はチーム状況を鑑みてのベンチスタート。その2試合を振り返って、「リザーブからっていう悔しさももちろんありましたし、自分ができてると思っていたことがチームに届いてないなということもあったので、もう一回自分自身にフォーカスして取り組める時間になったのかなと思います」(辻野)と悔しさをにじませるも前向きだった。チームが始動してから、キャプテンとしていろいろなことを背負ってきた1年だった。「チームのことを考えすぎちゃうと自分に甘くなってしまったかなと。人のことばっかり見て自分のことをしっかり見られてなかったというのをすごく感じていて。やはりプレーでキャプテンとしてしっかりしないとなと思いました」(辻野)。チームにベクトルを向けて進んできたが、この2試合のリザーブ経験が自分の弱さに向き合い、改善する良いきっかけに。スタメンに返り咲いたこの試合で、再び『辻野劇場』が見られることを期待したい。
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廣瀬監督はこの試合のキーマンに伊藤と日吉を選んだ。「京産らしいディフェンスをしてくれる2人。彼らが前に出てタックルしてくれるような場面が増えれば、リズムを掴んでいけるかな」(廣瀬監督)。課題であるディフェンスが改善されれば、チームも勢いづく。
 キーマンに選ばれた伊藤は異色の経歴を持つ。京産大には珍しい一般入部で、第一志望は他の大学で滑り止めとして京産大を受験。学業優先で進学しようと決めていたため、トップレベルでラグビーをするつもりはなかった。進学先がまだ決まっていない時に、高校時代の監督からもらった「京産は関西1のチームやし、お前ならそこでもやっていけるんじゃないか」という言葉を聞いて、関西トップレベルでラグビーに挑戦する決心をした。
 一般入部の部員はは約1ヶ月ほど試用期間を設けられ、部員としてこれから先やっていけるのかコーチ陣に判断される。その期間は寮に入れないため、マンスリーマンションなどで一人暮らし。「もうコミュニティがだんだんできている中で、僕だけ1人で朝練とか練習とか入ることも多かったので、最初はすごい辛いというか、疎外感はありました」。それでも自分の選んだ道を信じて努力し続けたら、認めてくれる人が1人、また1人と増えていった。「1年生の時からレギュラーになる意欲が高かった」と廣瀬監督が評するように、どんな時でも自分の実力を信じていた。
 2年生からは徐々にその努力が実を結ぶようになり、Aチームのリザーブまで上り詰めた。しかし、ここから試練が襲う。菅平合宿の直前でコロナウイルスにり患し練習に参加できず、合宿ではCチームまで落ちた。それでもCのキャプテンとして誰よりも声を出し、体を張り、学年のMVPに選ばれる活躍を見せ「ここから上がっていきます!」と決意を新たにして挑んだJrリーグ。上がり始めたタイミング、摂南大戦で肘を脱臼し、シーズン絶望。ひたすら落ち込んだ。そんな時に感じたのは仲間のありがたみだった。「『今はしんどいと思うけどもう1回頑張ろう』とあったかい声をかけてくれる方がたくさん周りにいるんだなって思いました。この人たちのために僕は頑張らないといけないんだなって」。特に心の支えとなったのは当時キャプテンだった三木皓正の存在。三木は3年生の春に半月板を割る大けがを負うも、人一倍リハビリに励んで関西リーグ終盤での復帰を果たした。自分もリハビリや、今できるトレーニングに必死に取り組もう、そう思えた。
 復帰を果たした3年生からは、これまで以上にウエイトトレーニングにいそしんだ。「必ず平日の火水木金は練習が終わった後にウエイトをしていて、春シーズンは週9回で、秋シーズンは週8回、必ず同期の修市と龍と一緒にここまでやり続けてきました」。トレーニングをともにした3人は全員天理大戦にメンバー入り。努力して掴んだチャンスを3人とも離さなかった。さらに小林は摂南大戦、平野龍は立命大戦でPOMに選ばれた。「まだ僕はPOMも取ってないし、まっとできるところがあると思う。あの2人の活躍はすごい刺激。そこに負けないように僕もやっていきたいと思います」と意気込む。
 今シーズンからスタメン出場の機会を得た伊藤は、昨シーズンの天理戦はスタンドから見ていた。「健くんと皓正さんのもう6番、7番としてのプレーに本当に心が震わされたというか、FLってこういうことなんだなっていうのを教わりました。三木皓正イズムというかレガシーっていうのはまだ死んでないってことを、ラグビーファンであったり見ている人にもう一度思い出させたいです」。試合中被っているのは三木から譲り受けた「SEISHO」というロゴの入った青いヘッドキャップ。あこがれの先輩に力をもらい、京産大の7番として低く鋭いタックルで相手の攻撃を止めて見せる。

天理大学とは昨シーズンも熱戦を繰り広げた。そして天理大も同じように前節負けを経験した。「僕らと同じ状況で敗戦を経て強くなってると思う。本当に気持ちの勝負、どっちが勝ちたいと思ってるかだと思います」と辻野キャプテンが話したように、苦しい時のあと一歩を踏み出せるチームに軍配が上がる。4連覇を狙う京産大か、4年ぶりの頂点を狙う天理大か。お互いのプライドをかけた一戦になる。
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京都産業大学ラグビー部には「いついかなる時もチャンピオンシップを目指す」というチーム理念がある。この理念のもと、何年も先輩たちが歴史を紡いできた。これまで繋いできた伝統、「京産大らしさ」はグラウンドに立つ23人を支える力になる。
「4連覇っていうよりも天理に勝ちたいっていう想いが強いです」(辻野)。23人とスタンドが一丸となって、「天理に勝ちたい」その思いで戦い抜いた先に、関西チャンピオンの座が待っているずだだ。関西4連覇、その新しい歴史を京産大ラグビー史に刻んで見せる。



~廣瀬監督~
天理戦前廣瀬監督会見
—メンバー変更について
辻野に関しては第4節は欠場ですね。第3節の途中交代は戦術的交代。体調、コンディション戻ってきたということ。日吉の怪我についてはひざですね。

—関学戦の負けはどう分析しますか
完全に関学のプレッシャーに負けたなということで、 我々がミスを繰り返しました。あと、やるべきことができずに、もう個人プレーに走ってしまいましたね。やるべきスクラムやラインアウトができなかったりとかっていう所があるままプレッシャーに負けました。

—プレッシャーというのは
関学のBKに走られたという所はすごく目立った所なんですけど、その前にやっぱりFWで前に出れなかったりだとか、ボールの争奪のところで受けたりとかっていう所もありますし、リードされて精神的にもプレッシャーをかけられてミスを繰り返してしまったことなど、自分たちのやるべきことが出来なかったという感じになりますね。

—関学戦を受けてのメンバー変更について
負けた直後から、もう選手たちはもう下向いてる場合じゃないから次行くぞっていう感じになってくれてまして。 週明けもすごいいいミーティングができまして、最終節に向けてやるべきことをしっかりやろうっていう感じになってくれまして。 先週のジュニア、コルツの試合もものすごい良くてですね、下のチームもすごい頑張ってくれて、京産らしいラグビーをしてくれまして、すごくチームとしていい感じです。日吉、今回入った伊藤はやっぱり、前によく出てくれますんで、ディフェンスの時なので、京産らしいディフェンスをしてくれる2人なので、 彼らが前に出てしっかりタックルしてくれるような場面が増えれば、リズム掴んでいけるかなと思ってそういうところに期待してますね。辻野も同じですね。我々がやりたいこと、春からずっと取り組んできたことを今回の試合でしっかりやってほしいなと、リーダーシップに期待したいです。

ー関西優勝、1位で通過する意味
2位で通過する方が組み合わせ的に楽ということは全く考えていないです。もうこの一戦に勝ちたいなってしか思ってないですね。優勝したい、関西優勝したいっていうことです。
優勝のタイトルを取ることはチームに勢いを与えてくれるともちろん思っています。

ー京産大らしさを取り戻そうとこの2週間で何を取り組んだか
特に変わってないですね。もう1回やるべき自分たちのスタイルを確認したことくらいですね。

ー関学の出し切れなかった部分はなにか
一言で言えば、弱かったっていうのもあるんですけど、ビデオを見返してみると、受けてるところがすごく多くて、やっぱ本当に関学のプレッシャーに負けたなっていう感じなので、やるべきことをやらせてもらえなかったなっていうところがあるので、やっぱりもうそのマインドのところとか、あとはやるべきことをやるだけです。

ー天理戦でも厳しい場面はあると思うんですけど、京産大のペースを取り戻すためにキーになることは
1つはセットプレーですね。セットプレーで80分間、手に対してプレッシャーかけ続けたいなっていうところがあります。 全部が全部プレッシャーかけられるわけじゃないと思うんですけども、関学戦の時みたいにズルズルと行ってしまわないようにやっていきたいなと。

ー前節の敗戦からの変化
尻に火がついた感じで4年生がまとまってくれてますんで。結構点数のついた試合が続いてましたんで、 いつかはこう逆転できるだろうみたいな感じで関学戦も行ってたのが、そのままで負けてしまったので。もっとこっちから仕掛けなあかんっていうマインドには今なってくれてると思います。もうやるべきこと、やりたいこと、京産らしさこの3つをしっかり天理戦ではやっていきたいなと。

ー今年の天理はどうやって見ていますか?
春はどうしたのかなっていう感じでしたけど、やっぱ夏合宿からしっかり作ってこられまして。早稲田に勝ったり、明治に接戦したいとか、さすが天理やなという風に見てました。 コメント見てますと、セットプレーがしっかり強化が進んで、しっかりしたセットプレーが組めるようになってから、天理らしいスピードアタックができるようになってきたみたいなことを小松監督おっしゃってましたんで。

ー関学戦の前と後でのチームはどう変化しているか
良くなってると思います。さっきも言いましたように、ジュニアコルツもいい試合してくれましたし、選手もこの最終戦に臨むマインドになれてるなっていう感じになりました。はい。負けてよかったなと思ってます。「負けてよかったな」と今は思ってますね。はい。なんか、 去年の流れから行くと、天理はずっといい試合してて、京産は全てこう、接戦で勝ってきてて、 前評判では天理が上だったと思うんですけど、去年はうち勝たしていただいたので、最終戦今年は逆にならないようにと思っていた所なので。天理戦の前に自分たちがまだまだやらないとというマインドにさせてもらえました。天理も一敗していて、お互いなのでいい試合になると思います。

ー監督が就任されてからの関西でも負けが初だったことに関して負けた直後の率直な気持ち
僕もたくさん負けてますんで、負けたなっていう感じでしたけど。それよりも、本当に選手がすぐ円陣を組んで、 次行くでとしてくれてたので良かったなっていう感じですかね。
自分たちで試合後辻野とフナキを中心にグラウンドで円陣を組んでやってくれていましたね。チームとしてこの結果をポジィティブに捉えています。

—能動的なチームにするにあたって監督がかけられた言葉は
特にはないです。フナキ、辻野、日吉、土永、彼は特にリーダーシップあるので4回生が本当に今主体的にやってくれていますので。

—試合後の仰っていたいいミィーティングとは分析面なのか、意気込み的な部分なのか
 両方ですね。自分たちで分析もできてましたし、我々も レビューやりますけれども、選手とのレビューも差もなくてグラウンドでしっかりやっていこうとなりました。

—リーグ全体通して成長を感じている選手は
今日スタメンで出る伊藤とかですかね。あとは、ポルテレはすごく今年調子がいいですね。
コンディションがすごく良くて、体もシャープですしスピードも出てきましたし、去年よりいいパフォーマンスをしてくれていると思います。—ポルテレ選手が今年よいパフォーマンスが出来ている要因はもう春から彼はすごく意識して、しっかり整える感じでやってましたね。彼の努力だと思います。

—伊藤選手もこのリーグ通して変わった部分は
彼はリーダーシップがすごくあるので、すごくチームにいい影響を与えてくれてます。今すごく声も声も出すし、あとプレーでもよく前に出るし、こういう関学の時みたいに、受けるような展開になった時に、彼みたいにチームに勢いを与えたり、精神的にポジティブな声かけをしたりできる選手なので、そういう意味でも今回スタメンに入れて、そういった部分に期待してます。

—最終戦を日吉をFL石橋をLOに戻した意図は
背番号はスクラムのところだけなんですけど。日吉はまだ 復帰したばっかりで、負担も大きいだろうなと思ったんで、今回はその形にしました。

—キーマンは
日吉と伊藤には期待をしています。あと両キャプテンですね。

—伊藤選手は去年まではコルツで戦っていてどういった部分がここまで上がってこれたのか
彼の努力ですね。1年生の時からレギュラーになる意欲が高くて一般入試で入ってきた子なんですけど、どうやったらレギュラージャージ着れるようになるかっていうのを常に考えてやってたし。この夏合宿ぐらいからすごく伸び出して、プレーがすごく良くなりまして。そうなることによって、リーダーシップも出てきたし、今ではもう4年生よりもなんかリーダーシップあるような感じになってます。

—一般入試でラグビー部に入部する人数は一学年何人いるか?
学年1人くらいです。一般では仮入部期間を設けて出来そうだったらウェルカムという形ですね。能力関係なしで。

—コンバージョンキックについては
土永で行く予定ですね。

—辻野選手がキックについて悩んでいる部分あるかと思ったんですけどそこに対してかけられた言葉は
特に声かけてないです。もうよく練習してくれてるんで。

—ハーフのリザーブが高木選手になっていて村田選手からの変更の理由は
今どっちが出ても良くて、説明するの難しいぐらい、今日こうこうだったからダメだとか、外れるとか、そんな言い方はしてなくて、お互いこうやって頑張っていこうみたいな感じでやってまして。今回のセレクションのポリシーでいくと、後半の苦しい時間帯でのディフェンスの部分、村田もディフェンスできるんですけど。あとはやっぱりゴールキックですね。ゴールキックを蹴るだろうなっていうところで今回入れてます。

—天理大の警戒する選手
セットプレーでプレッシャーをかけたいですね。8番、10番、15番ですね。

—天理大の8番についてはどう見られていますか
馬力ありますんで、やっぱ脅威に感じてます。
なので、走らせたくないなっていう感じです。はい。常にエッジって言ってグラウンドの脇にいるんですけど、そこでスペースを与えてボールをもらわれると止めにくいので、そういうシチュエーションにならないようしていきたいです。

—SOを脳震盪からの復帰をしている尾崎選手ではなく吉本を選んだ理由
春からやって、尾崎が脳震を起こしてから吉本がレギュラー になったんですけど、やっぱ今回は筒口とのキックになってきて。キッキングゲームで負けたくないなっていうのが1つあります。どこかで尾崎を投入しようとも思ってます。

—チームとしてリーグを通して成長できている部分は
毎試合毎試合100%出して、毎回うちらしいラグビーをして、できたか、できなかったかというレビューをして、改善していって、成長していこうってやってきました。順調には来てましたけれども、100%できた試合は1試合もなかったです。前回の関学戦で、またそれがちょっとこう後退してしまったので、 天理戦では、何回も言いますけれど、京産らしいラグビーを80分間、100%やりきるっていうところがテーマになってくるかなと思います。 今までのこの関西リーグで戦ってきた中で、1番いいパフォーマンス、やるべきことがしっかりできた試合、やりきったって言える80分間、みんながやりきったって言える試合にしたいなと思っています。苦しい時間、やっぱり流れが、試合なのであると思います。80分間ずっとこっちの流れにあるっていう試合はほとんどないんですけど、その流れが向こうに行く原因っていうのはこっちが作ってることが多いので、 そういうことが少なくなるようにしていこうと思います。

—関東の大学の試合を見てどう思っているか
強いですね。強いと思います。その対抗戦の3チームは。我々よりも全然強いと思います。
ただ、我々関学に負けたように、プレッシャーこっちがかけて相手のメンタルに働きかけるようなこと。そんな試合ができれば勝てないこともないなっていうのを関学に教わりましたので。そういう戦い方をもし当たった時にはしていきたいなっていうのはあります。だからこそ、前節の試合があってよかったなって思います。

—昨年までのチームと今年のチームの仕上がりはう見られているか
過去の3年はもう毎試合毎試合必死で戦ってきた結果があそこでした。だから、皆さんの期待もわかるんですけど、本当に1年終わったらまた1からやり直す。今年こそはみたいな気持ちは実は僕はあんまりなくやってきてました。ただ、 今年は去年の国立を経験した選手が結構多いので、今年も1戦1戦ですけども、なんとか勝たしてあげたいなっていう気持ちはありますね。もっとさらに上に行かしてあげたいなっていう気持ちは。去年よりは強いです。

~辻野キャプテン~
ーこれまでの取り組み
ここ2週間天理戦に向けて自分たちが何をすべきかってことをしっかりミーティング して考えて、2 週間やってこれたと思うので 、あと試合をして結果でもう証明できたなっていうふうに思います 。

ー勝利のポイント
挙げたらきりないんです けど、 いかに泥臭くいかに京産らしく全員がハードワークして、蹴ったボールへの執着心だとか、1センチでもいいから前に行くと か、 つかんだ相手離さないとか、戦術面はそうですけど、そういう気持ちの見れるプレー、 気持ちの現れるプレー が いかにどれだけできるかというところになるんじゃないかなと思い ます。

―泥臭くってうのが京産大らしさは?
そうですね。でもそれだけじゃダメだなと感じてるんですけど、ただそこを捨てたらラグビーは勝てないのかな。やっぱり最後はメンタル、気持ちが表れるっていうのがラグビーであり、特に学生スポーツで大事なのはそういうところかなと思います。

ー前節の関学大戦、リーグ戦で初めて経験した敗戦でのショック
自分が出たのが後半20分頃だったので、正直チームが負けたショックというより、自分がキャプテンとして残り20分で流れを変えられなかったことの方が力のなさを感じ、自分を見つめ直す経験になりました。

ー敗戦後、すぐに仲間を集めてミーティングをしたと聞いたが、
出てたメンバーはすごいショックで、どこかに勝てる気持ちがあったと思うので鼻を折られたというかダメージが大きかったんですけど、ラグビーは勝敗がつくスポーツなので負けっていうのはあるし、終わりではなかったので、良いのかわからないですけど、負けがここで良かったよと伝えました。最後の試合出なくて良かったし、ここで負けを経験しておくことで負けの辛さややりきれなかったことの辛さを知れたことによって、これからの試合は100%出せるかなと思ったので、悲観する必要ないし次があるからもう一回前を向いて成長しようと話をしました。

ー天理大戦に先発ででる、どういうことをしたい?
チームで1番体張って、与えられた役割はチームを勝たせることだと思うのでチームの先頭で体張って最後に勝利という結果を残すだけです。

ーけがをしていた?
立命館大戦は怪我で外れたんですけど、それ以降はチームの仲間が良かったのでリザーブということで。自分が成長できる時間をもらったのかなと。立命館大戦前の試合でもキックの調子が良くなかったり、100%出せてなかったりがあったので、廣瀬監督はチームだけじゃなくて自分を見つめ直す機会をいただいたのだと思います。

ー気付かされたことは
リザーブからっていう悔しさももちろんありましたし、自分ができてると思っていたことがチームに届いてないなということもあったので、もう一回自分自身にフォーカスして取り組める時間になったのかなと思います。そこで廣瀬監督と多少言い合ったこともあったんですけど、ただそれは廣瀬監督含めスタッフ陣が自分のことを考えてくれてたことだと思うので、ぶつかったことも良かったと思いますし、この2試合リザーブで出たこともプラスだったかなと思います。

ーぶつかり合ったことについて
具体的には言えないですけど、自分は出たいし出れるっていうのがあったんですけど、お互いの思っていることが食い違っていることもあったので、自分の不満をぶつけに行きました。廣瀬監督はそこに対して、自分の不満を聞いてくださって、怒るとかではなくて聞き入れた上で答えを返してくれたので、それが自分にとって成長になったと思います。

ーキャプテンとしての気負いがあった?
そこでのびのびできなかったことは多少なりとあると思いますし、チームのことを考えすぎちゃうと自分に甘くなってしまったかなと。人のことばっかり見て自分のことをしっかり見られてなかったというのをすごく感じていて、それは廣瀬監督の言葉にもあったんですけど、そこに尽きるなと思っていて。自分が100%出せなかったらキャプテンとしての価値がなくなりますし、口ではなんぼでも言えるんで、やはりプレーでキャプテンとしてしっかりしないとなと思いました。

ー廣瀬監督と意見をぶつけ合ったのはいつ頃?
関学大戦の前々日くらい。僕は結構チームに関する意見を言うんですけど、この日は個人的なことで。

ー監督も含めチームがまとまってきた感覚は? 
まとまりつつはあると思います。特に関学大戦を終えてチームだけでミーティングもしましたし、特に4年生はあと1ヶ月ちょっとしかないので、もっとラグビーについて深く考えてほしいってことも伝えましたし、グラウンドでも集まったら話してくれるようになりましたし、完璧ではないですけど徐々に上がってると思います。

ー関学大戦前と後での雰囲気の違い
グラウンドの中ではみんなが積極的に意見を言うようになりました。思っていることは言い合えるようになりましたね。

ーどんな勝ち方をしたい?
みんなが京産大を応援したいと思ってくれる勝ち方がいいんじゃないんですかね。いかに会場を味方につけるか、敵味方関係なく京産すごいなと思ってもらえるように激しく泥臭くいきたいですね。

ープレースキックは誰が蹴るのか
土永が上手いんで土永が蹴りますね。僕は準備するのみなので。練習は毎日してます。

ー4連覇への想い
4連覇だけ聞いたら歴史を変えたって言うふうにはなるかも知れないですけど、そこよりも天理に勝ちたいっていう想いが強いんで、この一戦にかけて全てを出すっていうふうに思ってます。

ー天理大の印象
春と比べてずいぶん強くなっていますし、僕らと同じ状況で敗戦を経て強くなってると思うので、ほんとに気持ちの勝負、どっちが勝ちたいと思ってるかだと思うので気持ちの勝負だと思います。

ー天理大に対して京産大に分があると思う点は?
似てるんじゃないですかね。留学生もそうですし、モールも強いですし、バックスも動けるし。ただキーマンは分かりやすいですよね、上ノ坊やヴァカタは怖いのでそこに対してはすごくプレッシャーをかけたいですね。そういう準備はしてきたつもりです。

~フナキキャプテン~

ー前節の関学戦で負けてからどういう風にここまでやってきましたか
関学に負けましたけど、その結果をネガティブに捉えるんじゃなくて、プラスに考えています。自分たちのやろうとしてることができてなくて、 それが課題なので持って帰ってきて修正しました。例えばセットプレー。スクラムとラインアウトのところがあまりうまくいってなくて、僕らたちのディフェンスが前に出てなくて、関学に負けてしまったんですけど、それがそれが1番大切な課題です。

ーキャプテンとしてこの2週間どんなことを声掛けてきましたか
やはりこの2週間、天理はこの1年間で1番大切な試合なので、 やっぱ自分のその役割が周りに伝えられていなかったら多分反応できなくて。しっかりハッキリ思ったことは伝えるようにしています。

ーリーグ戦初黒星、やはりショックでしたか
もちろんショックですけど、やっぱ悔しいが1番大きいですね。

ー悔しいのはやりたいことが出来なかったから
キャプテンとしてやるべきことが出来なかった。まずは僕が反応しないと、周りも反応しないのに。それがくやしいです。

ー細かいことに気をつけるようになりましたか
天理は強いフォワードなので、やっぱこのグラウンドで自分たちの仲間相手ですけど、相手のイメージをしっかりしてファイトしないといけないです。そうしたら天理戦でのファイトに余裕が出ると思います。

~日吉選手~

ー久しぶりのスタメンということですが
僕はやっぱりちょっと怪我してしまってて、ここ何試合か出れてなくて。その中で関学戦もメンバーに入ったんですけど、最初から立ててなくて、負けてしまって。その責任というか、悔しさはやっぱりあります。僕が戻ってきて、日吉帰ってきたなって思えてもらえるように、チームとしても僕から勢いをもたらしたいなと思ってます。
ー外からグラウンドを見て感じたこと
やっぱり今までチームとしてディフェンスで前にプッシュかけていこうであったりとか、ひたむきにやっていこうとか、京産らしくやっていこうっていう部分が、やっぱりセットプレーが良くなかったりとか、ミスボールに対して自分たちで飛び込んでいかなかったりとかっていう京産らしさがちょっとまだ足りてないんじゃなかったんかなっていうのは感じました。

ー廣瀬監督もFLの2人の前に出るタックルに期待して先発で使うと話されていましたが、どんな役割があると思いますか
やっぱり僕らが相手に対して、ヴァカタみたいなボールを持たしたくないプレーヤー、向こうはこっちに対してボールも出したくないプレーヤー、ソロモネであったりポルテレであったり、いると思うんすけど、それと同じように僕らがやっぱりディフェンスの脅威になって、日吉や伊藤がトイメンにいるの嫌だなっていうプレッシャーを与えて、脅威になりたいです。

ー京産のFLは三木前キャプテンやそれ以上前から、自主練を遅くまで取り組んでるのは京産大としてのプライドがあるのでしょうか
それもあると思いますし、別に僕らもみんなに対してやれって言ってるわけじゃないですし、無理な声かけとかは別にしたいんですけど、実際やっぱりそういうプレイヤーが試合に出てるし、京産で試合に出ようと思ったら、ブレイクダウンだったり、タックルができないと出れないっていうところで、練習からタックルをしてるプレイヤーが出てるっていうので、みんなやっぱついてきてくれたりとか、下級生もやってくれるようになりましたね。

ー天理戦のポイント
やっぱりどれだけ京産らしくいられるかってとこだと思います。流れを作るのは自分たちなので。こういうみんなが注目する試合で、やっぱり目立ちたいとか、そういう大きいプレッシャーがあると思うんですけど、 どれだけチームマンになって、どれだけやっぱりひたむきに見えないところで走ったりとか、やっぱ身を粉にしてタックル行ったりとか、ハイライトに映らないようなプレーをどれだけ1人1人がもう目立たないところでやれるかっていうところかなと思います。

~伊藤選手~
ー廣瀬監督もFLの2人の前に出るタックルに期待して先発で使うと話されていましたが、どんな役割があると思いますか
やっぱりコーチ陣から先発で僕が起用されるってことは、求められてる部分はディフェンスのとこだと思うので。本当に誰もやりたがらない仕事。ハードなタックル、ハードなブレイクダウンのところが僕に求められてるとこだと思ってるので、そこに対してはキープレーヤー というよりは、京産の7番として(三木)皓正さんがずっと繋いできてくれた背番号だと思ってるので、 それを着る以上は絶対に引いてはいけないと思ってます。6番に去年の天理戦を経験してる健くんがいるんですごい頼もしいし、そこに対して僕もよりモーメンタム生み出せるようにやりたいと思います。

ー一般入学だと伺ったのですが、なぜ京産大を選んだのか教えてください
正直に言ったら第1志望の大学ではなかったんですけど、 ちょうど僕が受験でどこの大学に行こうかって迷ってる時に京都産業大学が23年ぶりの関西リーグ優勝して。その時京産の公募推薦入試は受かってて、だけどすり止めで他の大学に行こうとしてたんですけど、 高校の監督に「京産は関西1のチームやし、お前ならそこでもやっていけるんじゃないか」っていう言葉をもらって。僕もどっちかというと学業ファーストで大学を行こうと思ってたんですけど、その監督の助言もあって、ラグビーでトップレベルで勝負しようかなっていう決意固まって京産に行くことを決めたって感じです。

ーこれまでの歩みをふりかえって
やっぱり最初はみんなとは違うスタートなんで、僕だけ寮生活じゃなくて最初1人暮らしで練習にずっと通ってて。もうみんなコミュニティがだんだんできてる中で僕だけ1人で朝練とか練習とか入ることも多かったので、最初はすごい辛いというか、疎外感はあったんですけど、でも自分が選んだ道なので、 もうひたむきにやってたら、誰かがこう1人2人って、認めてくれる人が増えていって。それを本当にやり続けたというか、いろんな先輩とか同期や後輩も含めて支えがあったからなんですけど、 ちょっとずつこうチームに馴染めるようになって、今スタメンっていう立場にやっといらせてもらえるようになりました。そこはすごい僕1人の力じゃなかったと思うんで、もちろん両親もですけど、すごい色んな人のサポートのおかげだなと思います。

ープレーのレベルは最初どう感じましたか
自分の実力を過信している訳では無いんですけど、同期に高校日本代表候補とかがすごいいる中で、そんなにその代表クラスのプレイヤーと差があるのかって考えた時に、自分の中でそんなに大きな差はないんじゃないかなって思ってて。もちろんそのサイズのでかい選手とか、足の速い選手とかたくさんいるんですけど、ラグビーIQの部分であったりとか、ラグビーに対して考える力とか、どういう自分の強みをどういう試合に活かすかっていう ラグビーのやり方っていうのは、僕も引けを取らないなと思ってたので、自分のプレーに対して自信は持っていましたね。1年生の時から先輩がキャプテンであるJrとかCoのチームに対してもしっかり発言はしようと心がけたので、 それがいい形でちょっとずつ廣瀬さんと元木さんが評価してくれたのかなって。

ー2年生の怪我が多かった時期はどう振り返りますか
2年の菅平合宿前にコロナにかかって、菅平の前の1週間の練習が全くできなくて。 菅平に行ってメンバー表見たら1番下のCチームでした。春はAのリザーブまで行ってたので、仕方ないとは思いつつもすごいショックでした。でも、菅平ではCoのキャプテンを任させてもらって、その状況でもうやるしかないなと思って、 合宿の中の学年のmvpみたいなのをいただきました。ここから頑張っていこうっていう矢先のジュニアの摂南戦で左肘脱臼して、シーズン終わりってことになってしまって。すごい1回落ちて、上り調子になれたかなって時の怪我やったんで、すごいショックでしたし、 最初はすごい落ち込んでたんですけど、いろんな人が僕のことを心配してくれてて。同期も先輩も後輩も、すごいいろんな人から連絡が来て、 「今はしんどいと思うけどもう1回頑張ろう」とかそういうあったかい声をかけてくれる方がたくさん周りにいるんだなって思いました。こういう人たちのために僕は頑張らないといけないんだなっていうことも感じて。そんな中でもやっぱり1番は三木皓正さん。半月板割れるっていう怪我しながら、 あれだけ自分でリハビリして早期治癒して、ハイパフォーマンスができるっていうのを見させてもらったので。もちろん怪我人の間の過ごし方も教えてもらったし、食生活を本当に細かいことまで教えてもらったので、そのアドバイスというのはやっぱり今でも生きてるかなと思います。

ー試合で被っているヘッドキャップは
皓正さんのです。皓正さんもお兄さんからもらったみたいで、それを頂きました。

ー名前の"森心"の由来は
北海道生まれなんですけど、アイヌ民族いるじゃないですか。そのアイヌ語にルーツがあって、モシリっていうのが「自然を愛するもの」みたいな意味があるんですけど、それをもじって森の心で、森心(モリシ)です。

ー今シーズン伊藤選手がとても成長したという風に廣瀬監督がさっき会見でお話されていたのですが、今シーズンで最も成長したのはどんなところだと思いますか
この僕の3年生のシーズンが始まった時から何か変えたことっていうのは別になくて、必ず平日の火水木金は朝練以外に練習が終わった後ウエイトを入れるっていうのはしていて、春シーズンは週9回で、秋シーズンは週8回のウエイトを必ず同期の小林修市と平野龍と一緒にここまでやり続けてきました。その中で、本当に自分がいいプレーをしたけど全く上のチームに絡めない時とか、逆にちょっといいプレーができた時とかでも、本当に何も変えずにルーティーン化された生活をここまでやりきるってことができたのが、だんだんと形になってきて、自分の力になったのかなと思います。

ーこのメニューはみんながやっているものではないのですか
そうですね、個人的にこれは皓正さんとか健くんとか、その上で言ったら福西さんとかがずっとやってきたことなので、そういう姿を見てっていうのはもちろんあります。

ーそのウエイトのメンバーは全員今年Aチームに絡んできた選手ですが、そこはお互い励まし合いながらここまで来たのでしょうか
そうですね。やっぱり最初に1番結果を出したのは修市で、2節の摂南戦でPOMを取って、その後龍と僕が初めて立命館戦でスタメンで出て、その試合で龍がpomを取ってって感じできてて。「努力は必ず報われる」っていう言葉は僕あんまり好きじゃないんですけど、でもやっぱりそうやってやり続けてきたからこそ、2人も結果を出してるのかなって思うし、逆にまだ僕はPOMも取ってないし、まだもっとできるところがあると思うんで、あの2人の活躍はすごい刺激になってるので、そこに負けないように僕もやっていきたいと思います。

ー「努力は必ず報われる」っていう言葉はどうして好きじゃないのですか
あんまり報われた経験がないので。逆にあんまり僕より努力してないやつが、僕より上のとこに行くなんてざらなんで、この世界。でもやるしかないです。恵まれた体格やセンスもあると思うので。

ー天理戦のポイントは
僕は去年の天理戦を本当にスタンドで見て、健くんと皓正さんのもう6番、7番としてのプレーに本当に心が震わされたというか、FLってこういうことなんだなっていうのを教わったので、 今皓正さんはいなくなったんですけど、三木皓正イズムというかレガシーっていうのはまだ死んでないってことを、ラグビーファンであったり見ている人にもう一度思い出させたいです。自分のプレーで京産の7番、京産のフランカーっていうのはどういうものかっていうのを体現するっていうのが、僕のこの天理戦のテーマなんで、 皓正さんと健くんを追い越す気持ちで臨みたいと思います。

~川口選手~

ースクラムについて
京産と一緒で泥臭く真っ直ぐ組んでくるチームだと思うので、そこは力の勝負で負けてはいけないなと思います。

ースクラムで特に大事にしたい要素
スクラムにボールが入ったらレディーゴーの合図をフランカーが出すんですけど、8人で固まって押し切るっていうのが1番大切なのかなと思います。

ー相手の1番との対戦は
組んだことないですね。(組んだことがある八田からは)バインドですごい圧力をかけてくるとは聞きました。

ー天理大戦、スクラム以外のところでポイントになるところは
前に出るディフェンスですね。関学大戦のときは横に振ってきた中で、前に出ようとしたが出ることができず、ディフェンスで負けてしまったことが課題となりました。振られて流してしまったところがありました。うちは真っ直ぐ行くチームですが、チームによって変えるって言ったらおかしいですけど、天理大戦はフィジカルで前に出てくるチームなので、しっかり前で止めていきたい。

ー相手キーマン
8番のヴィカタと10番の上ノ坊。ヴィカタが勢い乗ってくるとすごい強いと思うし、上ノ坊はスペースをつくのも上手いし自分で蹴ってくるのも強み。

~奈須選手~

ー15番として
直近の2試合で自分のディフェンスからトライを取られているので、そこを修正しないとチームが負けてしまうのでディフェンスで絶対に止めて取らせないようにしたいです。

ーどういうところが原因かとなった?
抜かれた時の焦りもあるんですけど、スキルももう一個上げないといけない。ただそんなに簡単にスキルは上がらないので気持ちでというとあれですけど、絶対に止めるという気持ちで臨みます。

ー天理大に対してどこを攻めたいか
スペースはないわけではないので、スペースをつけるアタックをスタンドオフやフルバックからフォワードをうまく動かして攻めていきたい。

ー個人的な目標
優勝に貢献したい。自分がというよりもチームが勝ったらいいなと思います。


ーここまでの2週間
前の試合でディフェンスが課題だったのでそこを意識して取り組みました。

ー完成度
今週末に勝つために準備してきたと思うのでいい感じだと思います。

【ラグビー部】関西リーグ4年ぶりの黒星「成長するいいきっかけに」

関西大学ラグビーAリーグ 第6節
関学大戦 マッチレポート

【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.平野龍(3年=札幌山の手)
7.松永壮太朗(4年=京都工学院)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.吉本大悟(3年=東海大仰星)
11.堤田京弘(4年=熊本西)
12.藤本凌聖(4年=朝明)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 福留斗生(2年=同朋)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.日吉健(4年=大産大附属)
20.伊藤森心(3年=松山聖陵)
21.村田大和(2年=報徳学園)
22.辻野隼大(4年=京都成章)
23.宮里快一(1年=名護)
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待っていたのは思ってもみない結末だった。関学大と対戦し、最終スコア21-45。関西大学ラグビーAリーグでは2020年の同志社戦以来の敗戦となった。選手たちにとっても入学以来初の黒星。試合後には涙をこぼす選手の姿もあった。
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前半の競り合いに耐え、後半から自分たちのペースに持ちこみ勝つというのが京産大の見立てだった。その読み通り、前半は取って取られての繰り返し。試合開始すぐに2本のトライを奪い、流れをつかんだように思えたが、関学大のモールと走るBKを止められず点差を開くことができなかった。前半終了間際に両校ともトライし、21-19でリードしたまま前半を終えるも、ボールを保持する時間も短く、流れは関学大のままだった。

勝負の後半、ここから一気に自分たちのペースに持ち込みたかったが、後半4分に外にふられたボールにディフェンスが追いつかず、スペースに走り込まれてトライを奪われ逆転を許す。そこから敵陣でプレーができ、何度もゴールラインに迫った。さらに関学大の選手が重大な反則を犯してイエローカードを出され、これ以上ないチャンスが訪れた。しかし、ラインアウトのミスやボールが繋がらない場面があり、チャンスを生かせず無得点に終わった。
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1試合通して自分たちのアイデンティティでもあるセットプレーで優位に立てないのが痛かった。スクラムを組む場面はこれまでよりも少なかったが、そのほとんどでペナルティを犯し相手に軍配が上がった。ラインアウトでも、モールで取り切れなかったり、ターンオーバーされたりと、苦しい場面が多かった。京産大エースナンバーでもある3番を背負う川口は「相手の特徴に合わせた組み方がなかなかできなかった」と振り返る。もう一度原点に立ち返り、自分たちの武器を磨く。

これまでも何度も課題として挙がっていたディフェンスが、この試合の勝敗を分けた。昨年同様『前に出るディフェンス』にこだわってきたが、アタックの悪い流れを断ち切れないままディフェンスも崩れてしまった。後半は1トライも返せないまま、4トライ献上。その全てがBKに走られて奪われたものだ。正月の明治大戦でも同じような失点の仕方をした。悪い流れの影響をもろに受けてしまう部分の改善、良くない流れを断ち切る糸口が必要だ。
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ダブルスコア以上の敗戦を喫した後、グラウンドの外で全員でハドルを組んだ。その中で、辻野キャプテンは「負けは負けやけど下を向く必要はないし、次があるからこれを真摯に受け止めて次の2週間、天理大戦に向けて前を向いていこう」とメンバーたちに声をかけた。この敗戦は「成長するいいきっかけになる」(辻野)と前向きに捉え、スタンドで応援してくれたノンメンバーたちにも「応援ありがとう!次絶対勝とう!」と伝える姿が印象的だった。関西リーグ初めての黒星、それが与えた影響は大きい。次の天理大戦、勝てば優勝。ここで下を向いている暇はない。
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試合後誰よりも悔しさをあらわにし、涙をこぼしていたのは伊藤だった。「『チームの勝利ファースト』なので、自分が良いプレーしようがチームが勝たなかったら意味がない。そういう意識が全く足りてなかったんじゃないかなと思います」(伊藤)と振り返った。誰かひとりが良いプレーをしても、チームは勝てない。『チームのために』何ができるのか考えてプレーすることはこれからさらに必要になってくる。「負けてこっから崩れるのは簡単やけど、負けてこっから立て直すのが本当の強いチームだと思うので、立て直したいと思います」(伊藤)と力強く言い切る。ここで崩れるチームではない。伊藤の言葉通り、この壁をきっと乗り越えられる。
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悔しい敗戦から2日、練習が再開された。そこにはいつも以上に念入りに関学大戦の動画を見返し、ミーティングに励むメンバーたちの姿があった。この敗戦を無駄にしない、さらに強くなるきっかけに。泣いても笑っても、あと1試合でこのチームで戦う関西リーグは終わる。関西王者であるという傲りはもうない。きっと強い京産大が帰ってきてくれる、そう信じる。
【執筆:藤田芽生】

~廣瀬監督~
ー本日の試合を振り返って
本日はどうもありがとうございました。関西学院大は非常に力のあるチームですので、厳しい試合になるだろうなと思っていました。特に前半は競るだろうなと思っていまして、本当にそのような展開になりました。後半はもう少しボールを動かしたかったのですが、やはり関西学院大の前に出るディフェンスにハマってしまって徐々にリズムを失って行った感じです。何もさせてもらえなかったというところで完敗でした。まだシーズン続きますので、次しっかり京産大らしいラグビーができるように天理大戦に臨んでいきたいと思います。

ーBKが走るチームに対するディフェンスでの対応について
ポテンシャルが高いチームとなる時はすることを想定していつもやっています。セットプレーのところで圧力をかけていきたいところはありますが、なかなか今日はそのような場面はなく、上手くプレッシャーをかけられなかったです。後はボールの保持時間を長くすることもポイントになりますが、接点で反則を繰り返したり、ボールの争奪で負けたりしたところを修正していきたいと思います。

ー次に向けてどこから修正していくのか
修正というか、「京産大らしさをもう一回」、自分たちのアイデンティティを失わずにやるだけなので。学生たちは円陣の中で『下向いてる暇ないで!時間ないで!』って言ってくれてたので、修正というかアイデンティティをさらに高められるようにやっていきたいです。

~フナキキャプテン~
ー今日の試合を振り返って
本日はどうもありがとうございました。関学は強い力を持っていたので、僕たちのやりたいことを80分上手くさせてもらえませんでした。でもまだチャンスがあるので次に向けて前を向いてやっていきます。

ー試合後の円陣でかけた言葉
関学大がリードしている時に、自分たちのラグビーができていないし、反則も多く、ディフェンスも相手のペースに合わせてるから、もう一回切り替えて次のプレーで行こうという話をしました。

ーやりたいことができなかった要因
相手のプレッシャーに負けてしまって、自分たちのアタックができなかったです。

ー今までの関学大戦と比べて今日の後半のディフェンスの印象
関学大のディフェンスはどんな試合でもプレッシャーがすごく高く強いチームなので、それに対して僕らのアタックができてなくて、ノックオンするとか相手の低く早いディフェンスに負けてしまいました。

~辻野キャプテン~
ー試合を振り返って
もっと成長するいいきっかけになったんじゃないですかね。

ー敗因は
ディフェンス。トライを取りきれるところで取りきれなかった、自分たちのミス、関学大のディフェンスに受けたところです。

ー試合後の円陣でかけた言葉
負けは負けやけど下を向く必要はないし、次があるからこれを真摯に受け止めて次の2週間、天理大戦に向けて前を向いていこうと話しました。

ー勝ったら優勝の大一番に向けて
どっかで自分たちは関西チャンピオンだっていうのがあったと思うから、優勝はただの結果であって、まずは天理大に勝つことが大事やからそこに全員意識を向けて優勝よりも目の前の試合に勝つ、そういった気持ちで臨みたいです。

~川口選手~
—試合振り返って
詰めが甘かったです。詰めが甘かったんで、やるべきことを徹底できるように、チームの雰囲気もそうですし、また1からか変えるわけではないけれど天理大戦に向けて頑張って行けたらと思います。

—スクラムで負けてしまった理由
理由としてはやっぱ相手に合わせきれなかったっていう部分ですね。自分たちがしようとしてたことは出来かけていたんですけど、その後の相手の特徴に合わせた組み方がなかなかできずに、自分たちの最後までのイメージとはまた別の形になってしまった。

—天理戦に向けての取り組みたいこと
本当に謙虚でひむきに、後がないので全力でやっていけたらなと思います。


~伊藤選手~

ー試合を終えての率直な感想
スタンドで見てるメンバー、仮想関学大をやってくれたメンバーはものすごく良い準備をしてくれて、今週1週間も良い準備できたと思ったので、試合の中で悪い流れになった時にそれを断ち切れずにずるずる引きずってしまった結果こうなったのかなと思います。

ー悪い流れを断ち切るためのカギとは
Aチーム23人全員が自分が良いプレーして満足してしまっていると思っているので、「チームの勝利ファースト」なので、自分が良いプレーしようが悪いプレーしようがチームが勝たなかったら意味がないから、そういう意識が全く足りてなかったんじゃないかなと思います。こっから崩れるチームっていっぱいあると思うんですけど、負けて関学大に教わったことを天理大戦でやるしかないので、負けてこっから崩れるのは簡単やけど、負けてこっから立て直すのが本当の強いチームだと思うので、立て直したいと思います。

ー天理大戦でどのようにやっていきたいか
優勝しか残されている道はないと思っているので、自分が先発で出るのかリザーブで出るのか分からないですけど、出たら必ず自分の仕事をやり切って、僕がどうなってもいいのでチームが最後に勝てたらそれでいいと思っているので、そのために頑張ります。


~ポルテレ選手~
—試合振り返って
やっぱり悔しいですね。

—今日の敗因は
相手のペースになってしまってそれで自分たちがやりたいことがなかなかやらしてもらえず何も出来なかったことが敗因です。

—天理戦に向けて
もっとチーム力を高めてまとまって行くことと、これで負けて終わりじゃなくて次もあるし、そして大学選手権にもなってくるのでそれに向けて最初からもう1回練習して、また頑張りたいと思います。
【取材:藤田芽生、伊藤揺梨】

【ラグビー部】新ジャージで挑む!強力BK擁する関学大戦の見どころ

関西大学ラグビーAリーグ 第6節
関学大戦 見どころ

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【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.平野龍(3年=札幌山の手)
7.松永壮太朗(4年=京都工学院)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.吉本大悟(3年=東海大仰星)
11.堤田京弘(4年=熊本西)
12.藤本凌聖(4年=朝明)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 福留斗生(4年=同朋)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.日吉健(4年=大産大附属)
20.伊藤森心(3年=松山聖陵)
21.村田大和(2年=報徳学園)
22.辻野隼大(4年=京都成章)
23.宮里快一(1年=名護)
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第5節まで終了し、ここまで全勝。勝ち点25点でリーグトップに躍り出た。関西リーグも残り2節。より厳しい戦いになってくる。第6節に対戦するのは、前節天理大と白熱した試合を繰り広げた関学大。前半は8-7とリードするも、後半から天理大の追い上げを受け、惜しくも敗れた。その悔しさもあり、大学選手権出場の3枠をかけて全力で向かってくるはずだ。「捨て身で来ると思うので警戒したい」(廣瀬監督)。特に気を付けたいのが強力なBK陣。得点力があり、春季トーナメントの決勝でも49得点奪われた。前節の戦いぶりからして、前半に関学の勢いを受けすぎないことが重要だと言えるだろう。廣瀬監督は「受けるのではなくて、こっちから仕掛けるようなプレーをして相手のリズムにならないように。地力はうちの方があると思うので、前半しっかり我慢したいですね」と話し、23名総力戦で挑む。
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スターティングメンバーは前節から大きくは変わらず。西浩斗に代わって堤田、そして伊藤と松永が入れ替わった。一方でリザーブには新しい名前が並んだ。SH村田大和が初のメンバー入り。今年はひたすらに経験を積んできた1年だった。U20日本代表に選ばれワールドラグビーU20トロフィーに出場。また、夏から日本代表の遠征や合宿にも参加し、より高いレベルでラグビーに励んできた。チームから離れる時間は長かったがしっかり自分の実力を高めてきたからこそ、チーム合流後のJr戦での活躍は目を見張るものがあった。「メンバーに選ばれるのは初めてで、初めてということにそんなに思い入れはしてないけれど、目標にしてきた部分ではあるのでジャージを着れることに感謝して全力で戦いたいです」(村田)。桜のジャージは着たことがあるのに京産大のジャージを着てAの試合に出たことはない。熾烈なレギュラー争いにこれまで何度も負けてきた。正真正銘実力で掴んだチャンス。絶対に無駄にはしない。
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今シーズンからセカンドジャージのデザインが変わった。これまでは赤を基調として、サイドに白のラインが入っているというデザインだったが、新しいものは紺一色。前日にジャージ渡しが行われ、それぞれが新ジャージを手に試合に向けて決意を口にした。「選ばれた23人はチームの代表として、80分間全力で戦い抜きます」とフナキキャプテン。新たなジャージで新たな歴史、関西4連覇を達成するための足掛かりを作る。
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会場のユニバ―記念競技場は寮から車で約2時間かかることもあり、メンバーたちは前日から会場近くのホテルに宿泊し、明日の試合に備える。いよいよ関西リーグも佳境。「厳しいゲームでうちらしいラグビーをして勝利に結びつけていけば、チームの雰囲気もより良くなって、力もついていくと思う」と廣瀬監督も話すように、より強度の高い試合を経験することでチームもさらに強くなっていく。関西リーグ優勝という目標を達成するため、ここでは絶対に負けられない。王者のプライド、京産大の強さを今こそ見せつけたい。
【執筆:藤田芽生】

〜廣瀬監督〜
ー今回のメンバーの選考理由。日吉選手、辻野選手がリザーブにいるのは怪我もあってですか
怪我も含めて今のベストの状態のメンバー選考です。

ー関学大はどういうチームだとみていますか
非常にポテンシャルの高いチームで、警戒していますね。特にBK、春も結構走られたので。捨て身で来ると思うのでそこは非常に警戒しています。

ー天理大戦で前半接戦を繰り広げたのを見て、課題でもある前半の立ち上がりについてはどう考えていますか
キックオフから受けるんじゃなくて、こっち側から仕掛ける。相手のリズムにならないように。ただ、やっぱり前半は競ると思うんですけど、そこはしっかり我慢して。うちの方が地力はあると思うので、後半からはそこはできると思うのでしっかりフィジカルで頑張ってほしいですね。

ーラスト2節、チームにどう仕上がっていってほしいですか
やっぱりこういう激しいゲームは、うちらしいラグビーで勝利に結びつけていけば、チームの雰囲気もより良くなっていくと思うし、力もついてくると思います。勝つという目標に向けて、チーム一丸となるっていうのは大切かなと思います。

〜フナキキャプテン〜
ー明日の試合にむけて意気込みを教えてください
最初から最後まで相手を圧倒します。

ー新しいジャージで初めて戦うということについては
ジャージは特に関係ないですね、スタイルだけです。自分がやってきたラグビーを相手にぶつけます。

ー関学はどういう相手だとみていますか
もちろん相手はすごく強いので、それに対して自分たちは自分たちのやってきたことを、思いっきり発揮するだけです。

~日吉選手~
ー明日の試合に向けて
久しぶりの試合というのとリザーブから出場なので、しっかり後半からブースターとしてゲームを締めるという部分と、チームに勢いを与えれたらと思います。

ーチームの雰囲気
すごい一体感が出ていてディフェンスが良くなってきていると思います。その中で試合に出れていない期間は悔しいなと思う時間もあったので、しっかり試合に出た時にはそういったところを自分が勢いづけれるようにしたいです。

~村田選手~
ー初めてメンバー選ばれて試合にどう挑むか
やるだけだと思っています。

ーどういった所で活躍を見せたいか
特別に何かしたいプレーとかこだわりはないけれど、自分らしくディフェンスもアタックもバチバチ行くだけだと思っています。

ー意気込み
メンバーに選ばれるのは初めてでそこまで初めてということに思い入れはしてないけれど目標にしてきた部分ではあるのでジャージを着れることに感謝して全力で戦いたいです。
【取材:藤田芽生、伊藤揺梨】

【ラグビー部】爆発力のある近大を2トライに抑え勝利!廣瀬監督「よくやってくれた」

関西大学ラグビーAリーグ 第5節
近大戦 マッチレポート

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【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.平野龍(3年=札幌山の手)
7.伊藤森心(3年=松山聖陵)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.吉本大悟(3年=東海大仰星)
11.西浩斗(4年=熊本西)
12.藤本凌聖(4年=朝明)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 福留斗生(4年=同朋)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.シオネ・マへ(1年=高川学園)
20.松永壮太朗(4年=京都工学院)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.辻野隼大(4年=京都成章)
23.宮里快一(1年=名護)
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秋晴れのたけびしスタジアム京都で、いよいよ上位校との対戦となった。相手は攻撃力が高く、春季トーナメントでも対戦した近大。勢いに乗らせると怖いチーム。いかに失点を抑えられるかがカギとなる。先制点を奪ったのは京産大。前半8分、敵陣22mライン辺りで李からパスをもらった西が、相手のディフェンスを受けながらもゲインしインゴールへ。この日は西のゴール前での嗅覚が冴えわたった。前半26分、自陣に攻め込まれたが奈須のインターセプトで一気にチャンスに。ゴール前でパスが乱れたが、西がしっかりキャッチしトライ。強みであるディフェンスだけでなく、この日はトライゲッターとしても目を見張る活躍だった。
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辻野がリザーブとなり、この日プレースキッカーを務めたのは土永。かなり角度がある位置からも、6本すべて成功させた。ここからよりタイトな試合になっていく中で、この精度高さはチームの武器になる。

試合前に廣瀬監督が「この試合のカギとなるのはディフェンス」と話したように、お互いに得点力のあるチームだからこそ、ディフェンスの完成度が勝敗を分けた。リーグ開幕から、課題だったのがディフェンス。リーグ序盤は3トライ以上奪われることが多かったが、前節の立命館大戦では前半0点に抑え、最終スコアは47-12と失点が少なくなった。ディフェンスが武器だった昨シーズンと比べて、爆発力はあるが細かい部分で粗さが出ていた今シーズン。ここからディフェンスの精度を高めて、先に待ち構える強敵たちとの対戦に備えたい。近大戦での失点の仕方も、サイドのディフェンスが少ない部分を突かれたり、一気に走られたときに止めきれなかったりというもので、ここから減らしていける。ディフェンスについて辻野キャプテンは「やっぱりBKの広いとこのディフェンスであったりだとか、 前節出たFWの横とのコネクトの部分っていうのが、まだまだワンラインで出れてなかったり、ギャップがあったりする」と話し、課題を理解し改善へと繋げていく。
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前後半あわせて8トライ奪い、被トライは2本に抑えて56-14でノーサイド。この試合のPOMに選ばれたのはポルテレ。ハットトリックを達成し、チームを勢いづけた。この試合には特別な思いを持って挑んだ。先月、ラグビーの師匠であった大叔父が60代半ばで亡くなった。4歳の頃から技術面でも、精神面でも良い選手になるために、たくさんのことを教えてくれたかけがえのない存在。最後のお別れを言うために約1週間チームから離れて帰国の準備をしたが、ビザが下りず帰国は叶わなかった。このやりきれない思いをプレーにぶつけ、師匠を見送ることに決めた。「いつも通り僕が前に出ないとチームは絶対出ないので、 僕はボロボロになっても、死んででもいいプレーを絶対出すと思いながら戦いました。戦い抜くことでおじさんは喜んでくれると思います」(ポルテレ)。その思いで掴んだPOM。きっと天国のおじさんも見てくれているはずだ。

関西リーグは残すところあと2試合。春季トーナメント決勝で対戦し、攻守のバランスの取れた関学大と、昨シーズンの最終節熱戦を繰り広げた天理大。ここからさらにギアを上げ、関西リーグ4連覇を狙う。チーム全員が様々な思いを抱えて戦っている。関西4連覇を、日本一を、笑顔で報告したい誰かのために。ここまで苦しい練習を乗り越えてきた自分のために。どんな時も一緒に戦ってくれる仲間のために。京都産業大学ラグビー部創部初の偉業を成し遂げる、準備はできている。その一部始終を一瞬たりとも見逃すな。

【執筆:藤田芽生】

~廣瀬監督~
ー今日の試合を振り返って
毎年近大には苦しめられていますので、今回も かなり警戒して臨みました。準備してきたことをしっかりと発揮してくれまして、 スコアを開けて勝つことができましたので、非常に満足しています。選手はよくやってくれたなという風に思ってます。プレッシャーを受けた時にミスが多かったですので、そういったところを修正して、次節も頑張っていきたいと思います。

ーディフェンスがこの試合の"カギ"だと仰っていましたが
近畿大学はすごくオプションが多くて、得点力のあるチームだという風に分析してまして、いかに得点を抑えられるかっていうところが今日の試合のポイントかなと思ってましたけども、よく前に出て相手のミスを誘うことができましたので、本当に準備してきた通りやってくれたなという風に思いました。

ー今期初先発の吉本選手についてはは
吉本もいいし、怪我した尾崎もいいし、奈須もいるし、辻野もいいということで、今回シーズン入る時に誰をSOにするかっていうところで非常に悩んだんですけれども、 開幕からずっと尾崎がずっと先発で今回は彼のケガで、吉本が先発なりましたけども変わらず彼の本来の力を出してくれて、チームのためによく頑張ってくれたと思います。

ーどういう部分が彼の強みですか
彼の持ち味はやっぱキックですね。あとディフェンスですので、 彼が入ることによってゲームのストラクチャーがしっかりできるっていうのはあります。こうやって敵陣に行こうとか、こういう時間帯はこんなゲームを作っていこうっていうストラクチャーのところは彼はも持ってるかなと思いますね。

ーリーグ通してチームの磨きがかかっている部分は
毎週毎週改善をしてベストを尽くそうっていう感じでやってまして、課題を見つけて、それの潰し込みとか、もっとこうなっていこうっていう感じで今やってまして、 すごくそれがうまくいっていると思います。節ごとにチーム力を伸ばせているなという手応えはありますので、あと2節ありますので、同じように後の2節でしっかり自分たちの チーム力を伸ばしていきたいなって思っています。

~フナキキャプテン~
ー今日の試合をふりかえって
今日の試合は本当にタフな試合でしたが、もう僕たちは今週やったことを、全員80分間いいコミュニケーションをとって、最後までやりきる事ができました。本当にいい試合ができたと思います。 次も頑張っていきます。お疲れ様でした。

ーリーグ通してチームの磨きがかかっている部分は
毎試合課題があるので、その結果を持ち帰ってたくさん練習して、次の試合にむけて改善していけています。

ーこれまでの課題で1番向上できたところは
やっぱりディフェンス。ディフェンスのところがリーグ戦始まってから課題なので、それを毎週ずっと練習してます。


~辻野キャプテン~

ー今日は外から見ている時間が長かったと思うのですが、どうでしたか
モールでは近大相手にいいゲームメイクが進めたし、吉本中心にいいゲームメイクで前半も進めたと思うので、すごいいい試合だったなと思います。ディフェンスで少し抜かれる場面はあったと思うんですけど、失点はそこまで多くなかったんで、それも前節からの課題であったディフェンスのところで、こうしっかり戻っていかれても、トライ取り切られないっていうところは、成長した部分かなっていう風に思います。

ースタメンを外れたのは怪我の影響で?
そうですね。藤本も前節頑張っていたので、ポジションの都合もあって今回はリザーブスタートということになりました。

ー少しずつ良くなっているディフェンスへの手応えは
そうですね。1戦1戦こう試合重ねるごとに、完璧ではないんですけど、 成長はしていってるかなと思うんですけど、やっぱりBKの広いとこのディフェンスであったりだとか、 前節出たFWの横とのコネクトの部分っていうのが、まだまだワンラインで出れてないとか、ギャップがあったりとかするんで、そこはチームが一体となってカバーできるとこだと思うんで、練習からしっかり一体感をもってやれれば改善できるとこかなと思います。

ー正月に明治に大敗してから約1年。あの教訓を今のチームにどう活かしていますか?
練習で関東を意識するところであったりだとか、優勝すれば準々決勝からスタートなんですけど、準決勝をこえて決勝で戦うっていうところはみんな見てると思うので、練習に対する意識であったりだとか、モチベーションのところで、みんなのスタンダードが上がってるのかなとは思います。

ー個人的に今日どうでしたか
今日の試合も20分しか出てないし、あんまりプレーするとこなかったんで。なんとも言えないですね。やっぱりすごいですよね、ポルテレは。ただ、しんどいゲームになって、あいつが活躍できるのかっていうところもあると思うんで、そこをゲームメイクする選手としてどこで使うかであったりだとか、ポルテルをどう活かすかっていうところはもっと考えた方がいいのかなと思います。

~李選手~
ー試合を振り返って
自分たちがやろうとしたフィジカルバトルで、ディフェンスの部分でしっかり前で止めることができてよかったと思います。

ースクラムに関して
いつもより相手のバインドが重いってのがあって、それをしっかり止めていこうと話していて、やりたいことができたのでよかったです。

ー足の状態について
ちょっと打撲をしたんですけど、大丈夫です。

ー次の試合に向けて
次の試合もフィジカルバトルになると思うので、ディフェンスとアタック、セットプレーで圧倒していきたいと思います。

~シオネ・ポルテレ選手~
ー前節欠場し、この試合にかけた思い
関大戦の翌週の火曜日に、僕のラグビーの師匠である大叔父が亡くなりました。4歳の時からラグビーの全てを教えてくれた人で、同志社戦で坊主にするようアドバイスをくれたのも大叔父でした。亡くなったことを聞いた時は本当にショックで、このままでは試合に集中できないと思って廣瀬監督にお葬式に出る許可を頂きました。本当にその時はもう日本に戻らず、トンガに帰ろうかとまで思いましたが、監督に「ちゃんと帰ってこい」という言葉とともに送り出してもらいました。ですが、オーストラリアへのビザがおりなくて、東京で足止め。最期のお別れはできませんでした。その悔しさを今日の試合にぶつけようと思って、今日は臨みました。

ー大叔父に学んだことは
きつい環境できつい練習をすること。そして、どれだけいいプレーヤーになっても自分のカルチャーを守らないと、それはいいプレーヤーとは言えないと言われました。

ーその思いを抱えての試合、どうでしたか
その思いを今日出そうと思いました。いつも通り僕が前に出ないとチームは絶対出ないので、 僕はボロボロになっても、死んででもいいプレーを絶対出すと思いながら戦いました。戦い抜くことでおじさんは喜んでくれると思います。


~宮里選手~

—今日の試合を振り返って
今日は後半から変わったんですけど、 ディフェンス面では課題があったりしたんですけど、アタックでは、いいアタックできたと思うので個人としてはいい成果があげれたかなと思います。

—自分の強みと次の試合に向けて
自分の強みはランニングと左足のロングキックが自分の武器なので、あと残り 2戦あると思うんで、そこで自分の持ち味のランニングとキックを活かして頑張りたいです。

【取材:藤田芽生、大谷賢之介、伊藤揺梨、松本直大】
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