京産大アスレチック

学内スポーツ紙「京産大アスレチック」を製作・発行する、京都産業大学体育会本部編集局の公式BLOGです。

2024年関西大学ラグビーAリーグ

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【ラグビー部】ここから上位校と対戦!近大戦の見どころ

関西大学ラグビーAリーグ 第5節
近大戦 見どころ

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【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.平野龍(3年=札幌山の手)
7.伊藤森心(3年=松山聖陵)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.吉本大悟(3年=東海大仰星)
11.西浩斗(4年=熊本西)
12.藤本凌聖(4年=朝明)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 福留斗生(4年=同朋)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.シオネ・マへ(1年=高川学園)
20.松永壮太朗(4年=京都工学院)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.辻野隼大(4年=京都成章)
23.宮里快一(1年=名護)
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前節の立命館大戦では、前半非常に締まった戦いぶりを見せた京産大フィフティーン。日吉健とポルテレに代わって出場した、伊藤と平野龍のタフなプレーでチームが前に出た。廣瀬監督も「今シーズンの中でもよかった試合。やりたいことをしっかりやってくれた」と振り返った。

家庭の事情で前節欠場となっていたポルテレと、コンディション不良だった辻野は戦列復帰。SOは試合中に負傷した尾崎恵大に代わって、今シーズン初出場となる吉本が担う。夏合宿以降、Aチームに上がれず、歯がゆい思いでここまで練習を重ねてきた。「この経験も必ずこの先の自分に繋がると思って、大事にしてやって来ました」(吉本)。やっとつかんだこのチャンス、持ち味のロングキックでチームを勝利へ導く。

対戦相手の近大は、流れに乗らせると怖いチーム。同大との前節は68-14で勝利しており、得点力もある。上位校との対戦は、フィジカルも強く攻撃のレベルもより高くなっていくため、前に出るディフェンスでいかに攻撃を止めきれるかが勝敗を分けるカギとなる。

今回もFLとしてスタメン出場する伊藤。日吉が欠場、松永が万全のコンディションではないのもあり、いつも以上にディフェンスでの活躍が求められる。攻撃力の高い近大を前に、どこまで持ち味を発揮できるか。目標は「去年の皓正さんみたいに頑張って働くこと」(伊藤)。足元に刺さるタックルが何本さく裂するか。目が離せない。
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関西リーグも残るところ3試合。怪我などもあり、メンバーの入れ替わりが激しい時期だが、収穫も多い。これまでリザーブ出場が多かった選手が、スタメン出場を経験することで更なる成長に繋がっている。最終的にスタメンの座を勝ち取る15人は誰になるのか、まだ読めない状況だ。チーム内での競争が激しくなればなるほど、チームとしての成長にもつながっていく。関西リーグ4連覇、大学日本一という目標に向けて、チーム全員進む足を止めない。

〜廣瀬監督〜
ー前節の試合で得た手応え
前節の動画を見返してみたら結構良かったんです。多分今シーズンの中でもまあまあ良かったと思います。やりたいことをしっかりやってくれてたので、これから上位と当たってくるので、上位のチームに対して自分たちがやるべきことをしっかりできるかなっていうところですね。

ー上位とやっていく中でチームとして意識していることはありますか
特別に言ってるつもりはないんですけど、やっぱり学生らはやっぱり色々と感じてると思うので、いい雰囲気でプレー出来たら良いかなと思います。

ー近大とは春も対戦して、ここまでの戦いぶりを見てどういうチームだなと感じましたか
得点力がすごくあって、フィジカルもすごく強くて、アタックのチームですね。 だからしっかりディフェンスして、前にでるディフェンスできるかっていうところがカギになってくるかなと思いますね。

ー今回のメンバーの中で特に活躍を期待したいのは
そうですね。ポルティが帰ってきてくれたので、彼も今プレーすることをとても楽しんでいるし、チームを前に持っていってくれたらリズムが出てくるかと思いますね。あと吉本は今季初先発なので、彼にも期待したいですね。

〜辻野隼大キャプテン〜
ー4試合終えてチームの現状
試合を重ねるにつれて成長はしていってるけど、まだ足りないなと思います。

ーどんな部分が
細かい部分で言ったら、プレーの1つ1つの精度であったり、セットプレーもまだまだ安定してないとこあるからそこは改善していきたいです。

ー自分的には復帰戦になると思うのですがどんなプレーしたいですか
どの時間に出るかはわからんけど、出た時にはチームの士気が上がるような声かけであったりでプレーで引っ張って、いい流れに持ってったりとか、いい流れのところをもう1個さらにチームに貢献できるようなプレーをしたいです。

ー近大をどういうチームだと分析してますか
FW、BKともにいい選手がいて、 一体感のあるアタックであったりとか、勢いのあるディフェンスしてくるから、そこに対して、自分たちが受けるんではなくて、アタックも自分たちが仕掛けるところにしっかりフォーカスしていきたいです。流れ持っていかれたらすごい厄介なチームなので80分間通して、京産のペースに持っていく、そういうラグビーをしたいです。


〜伊藤森心選手〜
ー前節から引き続きスタメンですが、どんな気持ちでのぞみますか
健くんが怪我して、壮太朗くんも体調不良明けで。ディフェンシブなプレイヤーが少なくなっていて、僕に求められるのはディフェンスのとことか、ブレイクダウンのとこだと思うんで、去年の皓正さんみたいに頑張って働きたいと思います。

ーいつもどんなことを心がけて試合に出ていますか
チームが悪い雰囲気になった時とか、失点した時とかにチームの雰囲気がネガティブになったり、お互い意見言い合う時の言い方がちょっと悪かったりっていうのが今年のチームの悪いとこやと思うんで、そこを僕がうまく和らげるというか、チームの雰囲気を上げるために、いい声かけをしたいなと思ってます。

ー上位チームとの対戦になっていくと思うのですが、そこへ向けての意気込みお願いします
ここから、近大関学天理全部フィジカルも強いし、これからアタックとディフェンスのレベルも1個上がっていくと思うんで、 本当に1試合1試合大事にして、自分たちがやってきたこを出したら負けないと思ってるんで、そこに自信を持ってやっていきたいです。

〜吉本大悟選手〜
ーこのタイミングで回ってきたチャンス、どう頑張りたいか
夏合宿終わってからずっとJrでやってきたんですけど、僕がずっと今まで言ってきているように、Jrだから何か変えるとか別になくて、JrでもAチームでも、やるべきことに変わりはなかったので、常に自分にフォーカスしてやってきた自負はあるので、この試合でもしっかり自分に与えられた仕事と役割を責任を果たせるように、自分と向き合ってやっていきたいなって思います。

ー試合に出られなかった期間、やっぱり悔しい思いはありましたか
めちゃくちゃあります。でもその時でしか、感じられない思いとか、厳しい状況に置かれた時こそ、やっぱ自分の力の源になるっていうのがあると思うので、この経験も必ずこの先の自分に繋がると思って、大事にしてやって来ました。

ーやっとこう出れる試合っていうとこで、どういう準備して試合に臨みたいなみたいのはありますか
いい準備をしなければいけないことに変わりはないと思うんで、しっかりAリーグで自分がプレーできるんだっていう、アピールのチャンスでもあると思うので、自分のプレーにフォーカスして、自分に与えられた仕事とチームを前に出さなければいけないと思うので、10番の仕事をこうしっかりやり切りたいなと思います。

〜シオネ・ポルテレ選手〜
ー復帰戦の意気込み
前節は家族のことがあって、トンガに帰ろうとしたのですが色々な問題があって帰れませんでした。その悔しい思いを、チームに戻ってきていつも通りのプレー、自分の力を発揮して、80分間チームを前に持っていって、近大に勝ちたいなと思います。

【執筆、取材:藤田芽生】

【ラグビー部】静岡の地で難敵・立命館大に挑む!第4節見どころ

関西大学ラグビーAリーグ 第4節
立命館大戦 見どころ

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【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.石橋チューカ(2年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.伊藤森心(3年=松山聖陵)
7.松永壮太朗(4年=京都工学院)
8.平野龍(3年=札幌山の手)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
11.西浩斗(4年=熊本西)
12.藤本凌聖(4年=朝明)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 平野叶苑(4年=西陵)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.シオネ・マへ(1年=高川学園)
20.一柳尚斗(2年=兵庫工業)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.村田佳翼(4年=尾道)
23.宮里快一(1年=名護)
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昨年に続き、静岡でリーグ戦が行われる。関西だけでなく、東海地方のラグビーファンも集まるこの試合。京産大らしく勝ち切りたい。

メンバーは先週から大幅な変更があった。FWは4番が日吉から石橋へ。6番には伊藤が入った。8番のポルテレは家庭の事情で欠場。代わりに平野龍が名を連ねた。共同キャプテンの辻野もコンディション不良で立命館大戦の出場は見送った。共同キャプテンとバイスキャプテン、そして得点源ともいえる3選手が欠場となったが、廣瀬監督に焦りの表情はなかった。「メンバーを欠くとは思っていなくて。逆に彼らも持ち味があってとてもいい選手なので、すごく楽しみにしています」とチャンスが巡ってきた選手たちの活躍に期待がかかる。
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立命館大は昨シーズン苦しめられた相手でもある。試合開始から一進一退の攻防が続き、リードを広げられない。しかし、スクラムで優位に立ち14-8で試合を折り返す。後半からは逆転されることなく試合が進むが、立命館大の強力なモールで4点差まで迫られるも何とか逃げ切り、26-22で勝利した。
今シーズンも関学、天理と強敵を苦しめ、難敵であるのは間違いなさそうだ。

関西リーグもいよいよ折り返し地点。「ここでつまずくわけにはいかない」という監督の言葉通り、関西リーグ4連覇、大学日本一を目標としている京産大にとっては絶対に越えなければならない壁だ。
フナキキャプテンは「毎試合タフな試合なので、まず目の前の立命館に自分たちの準備したことと、自分たちの持っているものをしっかり見せます」と意気込む。静岡の地でも赤紺の戦士たちの躍動は止まらない。

廣瀬佳司監督
ーメンバー変更について
辻野と日吉はコンディション不良、ポルテレは家庭の事情です。

ーこれまでと違うメンバーが出場することについては
メンバーを欠くとは思っていなくて。そんなに戦力落ちないのではないかなと思っています。逆に彼らも持ち味があってとてもいい選手なので、すごく楽しみにしています。

ー立命館大学はどのように見られていますか
強いと思います。関学にロスタイムまでリードを奪っていたり、天理も前半せっていたのて昨シーズンも26-22で厳しい試合だったので。

ー静岡遠征の過ごし方は
今年も前乗りして、環境も変わるし、移動の時間も長いし、すごく難しいですね。

ーこれは選手権に繋がる経験ですか。
そうですね。前泊してのゲームまでの過ごし方をできるのはいい経験だと思います。

ー今回が関西リーグの折り返し地点ですがそこについては
本当に毎試合毎試合成長していける姿をやっぱ見せて、チームもどんどん自信を深めていかないといけないので、やっぱりここでつまずくわけにはいかないなと思ってるので、いい試合したいなと思います。

フナキ・ソロモネキャプテン選手
ー日曜の試合へ向けてどんな準備をしてしましたか
京産のラグビーはフィジカルで戦うのはもう決まっているので。僕はもう自分の仕事の役割をはっきり出さないと、みんなついて来れないと思うので、まず自分から自分に自信を持って頑張っていきたい。

ー辻野キャプテン、ポルテレ選手のいない中の試合ですが
辻野もポルテレももちろんチームの一部なので、でも今週に関してはそれはもう関係なくて。僕は自分の力、仲間の力を信じて全員で力を合わせて、立命を圧倒します。

ー関西リーグ折り返し地点、ここでどんな成長を見せたいですか
毎試合タフな試合なので、まず目の前の立命館に自分たちの準備したことと、自分たちのあるものをしっかり見せます。

【執筆/取材:藤田芽生】

【ラグビー部】開幕3連勝!50点差で関大下すも「まだまだ反省の多い試合...」

関西大学ラグビーAリーグ 第3節
関西大戦 マッチレポート

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【スターティングメンバー】
1.曾根 隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.日吉健(4年=大産大附属)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.石橋チューカ(2年=報徳学園)
7.松永壮太朗(4年=京都工学院)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
11 . 西浩斗(4年=熊本西)
12.辻野隼大(4年=京都成章)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14 .小林修市(3年=京都成章)
15 .奈須貴大(3年=光泉カトリック)
16 .平野叶苑(4年=西陵)
17 .乳井大士(4年=中部大春日丘)
18 .八田優太(2年=徳島城東)
19 .平野龍(3年=札幌山の手)
20.伊藤森心(2年=松山聖陵)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.藤本凌聖(4年=朝明)
23.宮里快一(1年=名護)

前半 31-0
後半 38-19
  69-19

3連休の中日、晴れ渡る秋空の下、静けさが広がるたけびし京都スタジアムで関西大学リーグの第3節が行われた。ここまで2戦全勝の京産大は、前節に後半から20点差を巻き返しロスタイムで近畿大に逆転勝利を収めた勢いのある関西大との対戦。京産大は留学生を中心としたフォワードでの突破で計11トライを挙げて69-19で勝利したものの、アタック・ディフェンスともに課題を残す結果となった。

前節の摂南大戦から2週間が空いた第3節。「特別なこと準備してきたっていうよりかは、自分たちのラグビーにもう1回戻ってフォーカスしてセットプレーであったり、ユニットプレーを中心にやってきました」とキャプテンの辻野は語る。関西大は前へ圧力をかけるディフェンスが持ち味の相手。どのような相手であっても京産大の形で試合を制することができるかがカギとなった。


京産大のキックオフで試合開始。立ち上がりは苦しい時間が続いた。ペナルティで自陣での戦いを強いられ、開始から10分は守りに徹することに。しかし相手に抜かれることはなく、横で連携を取り合えていたことで失点を防ぎることができた。そしてLOフナキ・ソロモネのジャッカルでピンチを脱出し、ラインアウトからのモールという得意のセットプレーに持ち込む。

前半11分、15分ともにラインアウトモールを起点にフォワードでの攻撃を展開し、FL松永壮太郎、NO8シオネ・ポルテレがトライ。(京 14-0 関)
関大の粘り強い守りは簡単にトライを取らせてはくれなかったが、SH土永が素早いテンポでボールを捌き、それに合わせて縦へ走り込んだフォワードがチームを前へと進めた。
「出てくる相手に対してボールを下げていくと、ゲインもいいアタックもできないので、自分たちの得意分野であるフィジカルでもう真っ向勝負していくことを意識した」と土永。京産大の強みを引き出してのトライとなった。
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前半20分には辻野が自陣から一気に敵陣深くまで陣地を獲得できるキック、50-22(フィフティー・トゥエンティートゥー)を決め、同じくラインアウトモールに持ち込んだが、今回はディフェンスの圧力を受けて得点とはならず。一筋縄ではいかない試合の厳しさを感じられる一幕となった。

しかし、ピンチを切り抜け再びラインアウトからの攻撃。前半25分、CTB辻野隼大が高く上げたボールにWTB小林修市がキャッチ。サポートに入ったフナキにボールが渡ると、向かってくる関大ディフェンスを上手くかわしてトライを決めた。(京19-0 関)

33分にはラインアウトモールから狭いサイドを突いて、怪我から復帰したWTB西浩斗がトライをマークした。「復帰戦なだけあって、最初はちょっと固くなって動けなかったです。でもみんなのいいプレーとか見ているうちにやっぱ自分も上がってきて今まで通りにちょっとずつ戻せたかな」と西は感覚を振り返る。

その直後にはSH土永が逃げ切りのトライ。ラックで土永がキックのため、フォワードをラック後ろに並べさせていたとき、目の前が空いたと見たLO日吉健がラックから飛び出し、ゲイン。サポートした土永がボールをもらいそのまま走りきった。
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こうして前半を31-0で終える。自陣でプレーする時間は長かったものの、無失点に抑え、ラインアウトを起点に得点を重ねることが出来た。


後半も無失点を守りたい京産大だったが、そう甘くはなかった。後半開始直後、FB奈須貴大が抜け出し、キックでは軽く浮かせたボールはバウンドしてWTB小林の胸元へ。1分持ったないうちにトライを挙げるも、直後にゴール前での守りを破られ関大のトライを許す。(京 38-5 関)

それでも京産大はポルテレ、奈須、小林で3連続トライを奪いリードを広げて強さを見せる。(京 57-5 関)
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大量リードを取った京産大はしかし、試合後に辻野が「自分たちが修正できなかった」と語った関大ペースの時間帯に2連続失点を許す。後半24分は、抜け出した関大の選手に対して3人のサポーターがいたが、京産大の守りはサポーターに気を取られ、抜け出した選手にそのまま走り切られてトライを与える。27分には、ゴール前でディフェンスラインを相手ハーフに抜かれて失点。反省点となる悔しいミスとなった。

それでも試合終了までに西と途中出場の平野龍がトライを追加し、69-19で試合に勝利。

試合後、廣瀬佳司監督は要所で得点を取れたことを評価しつつ、「やるべきことがちょっとうまくできなかったなっていうところがあって…」といくつか反省点を挙げた。1つはセットプレー。前半はラインアウトモールを起点に得点を奪ったものの、「うまくスクラム組めなかったりとか、モールで崩せなかった」と振り返る。さらに、攻守両面に対して「ちょっと機能してないところがあるので、そういったところを修正してもうちょっとレベルを高く」と上を目指す姿勢を示した。

また今試合初キャップの1年生FB、宮里快一は途中出場で時間は少なかったものの、そのプレーで存在感を示した。「自分がやるべきことはできたと思うんで、また次チャンスがあったら自分の力を発揮したい」と宮里。層が熱いバックスでの競争に激しさが増す。

高い得点力で3戦全勝とした京産大。しかし満足していない選手らの姿からはこれからの期待に想像を膨らませずにはいられない。次節は立命館大との対戦。関西大戦を踏まえ、京産ラグビーをさらに精度を高く実行できるかが注目だ。

【執筆:大谷賢之介】


~監督・キャプテン 記者会見~
記者会見
ー今日の試合を振り返って
廣瀬監督: 本日はどうもありがとうございました。関西大学のプレッシャーでなかなか前に出ることができませんでしたけれども、要所要所で留学生を中心にラインブレイクして11トライ取れて良かったなと思いますけども、まだまだ反省点が多い試合だったかなと思います。次節につなげていきたいなと思います。
辻野キャプテン: 今日の試合は関西大学で、先週近大に逆転勝利してすごい勢いあるチームだっていうのを分かった上で、2週間準備してきました。特別なこと準備してきたっていうよりかは、自分たちのラグビーにもう1回戻ってフォーカスしてセットプレーであったり、ユニットプレーを中心にやってきました。 前半スコアは取れたんですけど、なかなか自陣での戦いが続いたりだとかで、苦戦するとこはあったんですけど、しっかりキープレイヤーたちがゲイン取ってくれて、スコアまで繋げることができてよかったなと思います。ただ、後半の中盤部分で連続で2トライ取られたところっていうのは、やっぱりしんどい時間帯だったりとか、 関西大学さんのこう流れ持ってくるところに対して、自分たちが修正できなかったなっていうところがありました。次節まで1週間しかないですけど、もう1回京都帰って取り組んでいこうと思ってます。

フナキキャプテン:勝ててうれしいです。

ーまだまだ反省点があると仰っていましたが、特に挙げるならどんな点ですか
廣瀬監督:いっぱいあるんですけど、やるべきことがちょっとうまくできなかったなっていうところがあって。1つはセットプレーで、うちはやっぱセットプレーラグビーでFWを前面に出していきたいなと思ってるんですけども、そこでうまくスクラム組めなかったりとか、モールで崩せなかったっていう点がまず1つありますね。あとはアタックシステム、ディフェンスシステム、ちょっと機能してないところがあるので、そういったところを修正して、 多分も学生たちももっとできると思ってると思いますので、もうちょっとたレベルを高く、この試合から学んで、チームをどんどん向上させていきたいなと思います。

ー関大のディフェンスを前に攻めあぐねる部分がありましたが、今後さらにディフェンスの良いチームと当たった時にどういう部分でリズムを変えていきたいっていうのはありますか
廣瀬監督:やっぱりセットプレーだと私たちは思ってますので、ここも前面に出していきたいなと思います。

~土永旭~
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ーPOMをとった感想を教えてください
自分的にもいい感じで試合を進められて、トライも取れて、いい感じにみんな成長しているのを感じます。自分だけのpomじゃなくて、みんなが頑張ってくれたpomだと思ってみんなに感謝して頑張っていきたいと思います。

ー今日の攻撃はイメージ通りですか
そうですね。前半ちょっと自分たちのミスで苦しい展開に持ち込まれたところがあるんですけど、 そこはしっかり修正して、どんどん点数重ねられたので、そこはいい点かなと思ってます。

ー関大のディフェンスはかなり圧力をかけてくるタイプだったと思うのですが、攻撃面で何か意識したことは
やっぱり出てくる相手に対してボールを下げて下げてってなるといいゲインもいいアタックもできないので、やっぱりそういった相手には自分たちの得意分野であるフィジカルでもう真っ向勝負していくっていうことを意識してやってました。

~西浩斗~
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ー復帰戦どうでしたか
復帰戦なだけあって、最初はちょっと固くなって動けなかったです。でもみんなのいいプレーとか見ているうちにやっぱ自分も上がってきて今まで通りにちょっとずつ戻せたかなって感じです。

ートライもタックルも決めていましたが、ラストシーズンにかけての思いは
自分に求められてること、試合での役割をしっかり自分では分かってるんで、そこをしっかり果たせるように頑張っていきます。

~宮里快一~
ー関西リーグ初キャップどうでしたか
出場時間も少なかったんですけど、その中で自分がやるべきことはできたと思うんで、また次チャンスがあったら自分の力を発揮したいと思います。

ー課題は出ましたか
常にみんなとコミュニケーション取りながらラグビーをしていかなきゃいけないので、 そのコミュニケーションの部分をもっと向上していけたらなと思います。

ーBK内の競争激しいと思うんですけど、そこでどんな強みみたいなの出していきたいみたいのはありますか
自分の武器はランニングと左足のキックだと思うので、その自分の長所を生かしたプレーで他のメンバーたちと争っていけたらなと思います。

*フナキ選手の足について
試合後に足をドクターに診てもらっていた姿があったが、本人は「指のあたりが痛いけど大丈夫です」とコメントした。

【取材:藤田芽生、大谷賢之介】

【ラグビー部】勢いに乗る関大相手にどう戦い抜くか!第3節見どころ

関西大学ラグビーAリーグ 第3節
関西大戦 見どころ

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【スターティングメンバー】
1.曽根隆慎(4年=大産大附属)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.川口新太(4年=東海大仰星)
4.日吉健(4年=大産大附属)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.石橋チューカ(2年=報徳学園)
7.松永壮太朗(4年=京都工学院)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
11.西浩斗(4年=熊本西)
12.辻野隼大(4年=京都成章)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14.小林修市(3年=京都成章)
15.奈須貴大(3年=光泉カトリック)
【リザーブメンバー
16. 平野叶苑(4年=西陵)
17. 乳井大士(4年=中部大春日)
18.八田優太(2年=徳島城東)
19.平野龍(3年=札幌山の手)
20.伊藤森心(2年=松山聖陵)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.藤本凌聖(4年=朝明)
23.宮里快一(1年=名護)

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前節の摂南大戦から一週空けて臨むのは、近大に接戦で勝利した関大との対戦。京産大としては課題であった立ち上がりとディフェンスを改善し、自分たちのペースで試合を進めたい。廣瀬監督が気を付けたいと話すのは「中盤地域でのミスや反則」。前節は自分たちのミスからピンチを招くことも多かった。グラウンドの中央でミスを犯すと一気に攻め込まれる。そこを意識して取り組みたい。

メンバーはFW第1列が大幅に変更。1番が乳井から曽根に、3番が八田から川口へと変わった。春は曽根、李、川口の3人がフロントローを務める機会が多かったが、怪我などでメンバーがなかなか固定されなかった。そんな中で巡ってきたチャンス。セットプレーで圧倒する姿を見せていきたい。京産のプライド・3番を背負う川口は「スクラムは4年間で1番仕上がっていると思う」と豪語。経験値の高いメンバーがどんな活躍を見せるのか期待がかかる。
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BKではWTBに西と小林の名が連なった。小林は前節POMに選ばれるほどの活躍を見せ、監督たちからも期待がかかる。2年次生からスタメン出場を果たしている西は、関西リーグ今季初出場。支える側としてこれまでの2戦を見守ってきて気づいたことがあるという。「サポートする側の気持ちとか、その大事さに気づきました」(西)。悔しい思いをした期間ではあったが、サポートする側に回ったことでここからシーズン終盤まで、チーム全員で戦い抜くために必要なことを学べた。西が復帰することでBK陣のディフェンスの層も厚くなる。今勢いに乗るこの2人がチームのためにグラウンドを駆け抜ける。

対戦相手の関大は前節近大に前半5-20とかなりの点差をつけられていたにも関わらず、後半26得点し、31-25で勝利を収める。今シーズンのダークホース候補であった近大を食い、リーグ内の各校の位置づけを難しくした。辻野キャプテンは「流れを持ってくるチーム。1発をとり切る力がある」と分析。勢いに乗らせないために堅実なディフェンスがカギとなるだろう。
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京都開催となる今試合。応援してくれる人たちのためにも、京産らしくひたむきに。全員で勝利を掴み取りに行く。【執筆:藤田芽生】

~試合後のインタビュー~
廣瀬佳司監督
ーメンバー変更がありましたが
今のベストです。

ー川口選手は今回のリーグでは初めての先発ですが、どういうところを期待したいですか
夏合宿より前は彼と彼中心にやってきてたので、 ようやく戻ってきてくれた感じですね。

ーWTBが変わったのは
実績作ってきてる西がようやく戻ってきてくれますね。小林はすごく良いパフォーマンスを見せてくれたので、変える必要はないかなと。

ー前節から空いた期間どういうことを修正してきましたか
1週間空いてやることは変わらないので、今まで通りですかね。あとはユニットのところでもっと自分たちのスクラムを組めたりとか、 ラインアウトのモールが組めるようにさらに練習を重ねたっていうぐらいですか。

ー近大に勝った関大、どう見てますか
勢いがあると思います。次は京産っていう気持ちで来ると思うんで、そこで受けないように。こっちが受けたらやっぱり京産のラグビーができないので、こっちから仕掛ける感じでいきたいなと思います。

ー前半の立ち上がりが課題やったと思うんですけど、そこの部分は
そうですね、ジュニアもコルツも同じやったんで、この間の摂南戦は。特に中盤地域でのミスとか、反則をしないように意識することですかね。中盤地域でミスとかペナルティーすると一気に自陣に来られるんで、そこをちょっと意識してプレーしようっていうことは考えてます。

ーリザーブに宮里くんを入れたのは
そうですね。ポテンシャルは元々あるんで、どっかで使いたいなと思ってたので、今回FBもWTBもできる選手ということで入れました。

ーどんなところを観客に見てほしいか
いつも通り京産らしいラグビーをできたらいいなと思います。それで皆さん喜んでもらえたら。

辻野隼大キャプテン

ー前節から期間空きましたけどなにをやってきましたか
いつも通り自分たちのラグビーをしていこうっていうところで、ペナルティ減らすだったりとか、ユニットの部分を重点的に2週間しました。先週JrCoがいいゲームしてくれたのもあって、チームとしての意識高まってますね。

ー近大に勝った関大というところで、どんな相手だと分析してますか
流れを持ってくるチーム。1発を取り切る力があるなと思ったので、しっかり80分間通して、この気の緩まない試合というか、隙を見せない試合をしたいですね。

ー今回のメンバーは4年生も何名か戻ってきましたが
メンバーのところは、常々出てるメンバーがチームのベストやと思うから、誰が入っても京産ラグビーを体現できて、100パーセント出せるっていうのが多分今の強みになってると思うから、 出た選手は100パーの力出してくれると思います。

ー今節はどういうところを見てもらいたいですか
セットプレーはもちろん、先週は(小林)修市が活躍したから、今週は同じWTBの西に注目して欲しいですね。

ー個人としてはCTBを何試合かやってみて手応えは
チームとしては結構フィットしてるかなと思うので。もっともっとチームをいい状況に、いい展開にできるように、 自分のスキル的なとこもそうですけどチームとして貢献したいなと思います。

西浩斗選手
ー復帰戦への思い
試合に出れることが当たり前じゃない。そこに感謝して、支えてくれたメンバーにも感謝して、全力尽くして頑張りたいと思います。

ープレーできない期間の気づき
サポートする側に回ってから、今まではサポートしてくれてもらってる側だったので、その面でサポートする側の気持ちとか、その大事さに気づけました。そこは人間的な部分で、成長したところかなと思います。

ープレーの部分で見てほしいところ
プレースタイルは、今までと変わらず、京産らしくがむしゃらに 自分らしく戦おうと思います。

川口新太選手
ー今シーズン初のリーグ戦スタメンっていうところで、どういう思いでのぞみますか
春シーズンは順調にスタメンでやってこれたんですけど、菅平入ってすぐに怪我して、大切な試合、そこで合わせた試合とかも全部出れなくて。特に明治とか1番悔しかったし、そのあとも いい感じに治らなくて。選んでもらったからには、今できることをしっかりやっていきたいし、残り5戦頑張って 勝ち取って優勝して、全国行って、全国でも成績残せるように。日本一を目指してるんで、そこを目標達成できるように頑張りたいと思います。

ースクラムの状態、手応えは
スクラムは4年間で1番仕上がってると思います。

ー関大戦、試合全体の意気込み
体張って頑張ります。

【取材:藤田芽生】

【ラグビー部】後半から勢い加速!留学生率いる摂南大に勝利

関西大学ラグビーAリーグ 第2節
摂南大戦 マッチレポート

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【スターティングメンバー】
1.乳井大士(4年=中部大春日丘)
2.李淳弘(4年=大阪朝鮮)
3.八田優太(2年=徳島城東)
4.日吉健(4年=大産大附属)
5.ソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)
6.石橋チューカ(2年=報徳学園)
7.松永壮太朗(4年=京都工学院)
8.シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)
9.土永旭(4年=光泉カトリック)
10.尾崎恵大(3年=光泉カトリック)
11 . 小林修市(3年=京都成章)
12.辻野隼大(4年=京都成章)
13.ナブラギ・エロニ(2年=大分東明)
14 .福永然(2年=大阪桐蔭)
15 .奈須貴大(3年=光泉カトリック)
16 .福留斗生(2年=同朋高校)
17 .曾根 隆慎(4年=大産大附属)
18 .川口新太(4年=東海大仰星)
19 .平野龍(3年=札幌山の手)
20.伊藤森心(2年=松山聖陵)
21.高木城治(2年=東福岡)
22.藤本凌聖(4年=朝明)
23.林総大(1年=御所実業)

前半 24-14
後半 43-14
  67-28
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開幕戦では同志社大学に圧倒的な差をつけ勝利した京産大。攻撃の幅広さで、様々な角度から得点を重ねていった。勢いよくスタートを切ったが、次に待ち構えているのは摂南大との対戦だ。京産大と同じく留学生を率いており、パワフルなランに注意したい。試合前に廣瀬監督は「ペースを掴まれないようにして、京産大らしいラグビーをしてほしい」と話した。どれだけ相手を走らせないか、そこが勝利のカギになる。

京産大キックオフで試合が始まった。開始直後からボールを動かしていくが上手く繋がらず得点にむずびつかない。チャンスが生まれたのは前半10分、スクラムでペナルティを奪い、敵陣でラインアウトモール。攻めていく中で、相手のオフサイドでさらに敵陣深くまで入り込む。パスしたボールをインターセプトされ、ピンチを迎えたがナブラギがインターセプトし返してボールを再取得。右サイドのゴールライン前でスクラムとなり、ラインまでじわじわと押し進んだ。最後はポルテレが堅実にグラウンディングし、先制のトライを決めた。
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この試合でも、土永の左足のキックが光った。ラインアウトの後こぼれたボールをキャッチすると、ちょうど誰もいなかったスペースに蹴り込み50:22となり、チームをチャンスに導いた。モールで進み、ボールをもらったポルテレが右サイドのディフェンスを跳ね返して得点した。日吉のタックルから、ダブルタックルでターンオーバー。ここでもボールをもらった土永は2本目の50:22を成功させた。試合後「空いてるのが見えたんで、練習してきた通り狙いはしてました」(土永)と話す。視野を広く持つことで、チームを一気にチャンスに導いた。

前半25分を過ぎたあたりでスコアは17-0。ここまで調子よくスコアを重ねてきた。しかし摂南大の攻撃にテンポが出始め、2本連続で得点を奪われる。ディフェンスの甘い部分を突かれての失点だった。17-14と3点差まで詰め寄られる。苦しい時間帯だったが、前半ラストに武器のモールでトライをもぎ取った。24-14で試合を折り返す。

後半からはまるで別のチームのような動きだった。前半はペナルティが多く流れに乗れなかったが、1本の被トライの後は、ミスも少なくチャンスをものにしていった。ポルテレ、辻野と連続でトライを奪う。ここでPRが曽根と川口のパワーあふれる2人に交代。2人にとってのファーストスクラムではペナルティを奪い、敵陣でラインアウトモール。ここは押さずにすぐ持ち出して、最後に日吉が取り切った。
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後半に2本のトライといくつものビックプレーで、存在感を発揮したのは小林だ。これまでリザーブとして出場することが多かったが、今回チャンスをつかんだ。FWから繋いでもらったパスをしっかりとインゴールまで運び、得点。パワフルなランでチームの勢いをさらに加速させた。高校からチームメイトとして戦ってきた辻野キャプテンは「やっぱり彼が準備した結果がPOMであったり、パワフルなプレーに繋がったので、これからもっとチームのために貢献してくれると思います」と後輩の活躍をたたえた。

そこからさらに2本のトライを重ね、67-28でノーサイド。前節同様、ディフェンスに不安はあるものの、セットプレーも安定しており着実にスコアを重ねていくことが出来た。この試合のPOMは会場を湧かせるプレーを何度も見せた小林。「4年間で1回は取りたいと思っていたのでうれしいです」と締めくくった。チームとしての成長が随所に見えたこの試合。ここで出た反省点はしっかり持ち帰る。「やることは選手たちはわかってるので、あとはやりきるだけです。もう1回レベル高くできるようにやっていきたいなと思います」と廣瀬監督。先を見すぎず一歩一歩。それが京産大の歩み方だ。毎試合真剣に向き合っていくことで、得れる収穫も大きい。史上初の関西4連覇へ。歩む足は止めない。【執筆:藤田芽生】


~監督・キャプテン 記者会見~
ー今日の試合を振り返って
廣瀬監督:摂南大学には去年も結構苦しめられまして、留学生に走られたので、今週しっかりと準備して臨みました。前半うまくいかない時間帯は結構長かったんですけども、後半しっかり修正してやってくれたので非常に満足してます。また次節に向けて頑張っていきたいと思います。

辻野キャプテン:廣瀬さんも言った通り、しっかり摂南大戦に向けて準備してきたんですけど、前半取られて取っての繰り返しで、 なかなか自分たちのミスで上手くいかないところが多かったんですけど、後半どういうミスしてるのか、 どうするのかっていうのを、全員でコミュニケーション取ることができたので、後半いいスコアに繋がったのかなと思います。次戦に向けては一週空くんですけど、準備して、もう一段レベルアップした京都産業大学になりたいなと思います。

ーハーフタイムでどんな会話をして後半に臨みましたか
辻野キャプテン: 摂南大学戦に向けて、こうディフェンスラインにギャップができるとこがあるので、いろんなオプションを持って攻めていこうって話をしていました。前半もオプションを持って攻めることはできたんですけど、そこでパスのミスだったりだとか、 ノックオンっていう、簡単なミスが失点に繋がったので、もう1回狙いどころはいいからミスのリスクを減らそうっていう、そういうコミュニケーションとって、ちょっとしたポジショニングだったりとか、コミュニケーションの部分改善したら、 すごいいいアタックができたのでそれは改善できたとこかなと思います。

ー高校時代から一緒にやってきた小林選手がPOMをとったことについてどう感じましたか
辻野キャプテン:小林自身も昨年から少しずつこうメンバーに入ってきてるんですけど、やっぱり悔しい思いしながら頑張ってきた選手で、 今回スターティングメンバーのジャージを着れて、彼自身も気持ちが入ってたと思います。やっぱり彼が準備した結果が、POMであったり、彼のパワフルなプレーに繋がったと思うので、自信もついたと思いますしこれからもっとチームのために貢献してくれると思います。

ーディフェンスが前節からの課題かなと思うのですが、1週間あいて関大戦はどのように準備して臨みたいですか
廣瀬監督:もうやることは選手たちはわかってるので、それはあとはやりきるだけです。もう1回レベル高くできるようにやっていきたいなと思います。どうしてもターンオーバーのリアクションだとか、後半疲れた時にやっぱり目でおってしまうとかっていうところがあるので、そういうところですかね。


~土永旭選手インタビュー~
ー今日の試合を振り返って
前半自分たちもうまくいかないところが続いて、失点につながってしまってっていう部分があったので、そこは1週間でしっかり改善して 臨みたいです。全体としては前半の部分をしっかり後半で修正できている部分があったので、そこはいい評価ができるかなって感じています。

ー2本の50:22は狙ってましたか
そうですね。空いてるのが見えたんで、しっかり練習してきた通り、狙いはしてました。

ーキックの練習はどのように行っているんですか
そうですね。アタックディフェンスの最中でも空いてたらどんどん狙っていったり、練習終わった後でも遊び感覚でどんどん 蹴るっていうことはやってます。

ー試合を通して自分の実力の手応えはどう感じてますか
全体的にはミスあるんですけど、個人的にはそこまで大きなミスはなく、まだ精度を上げるところがたくさんあるので、そこ1つ1つ精度を上げていったらチームに貢献していけるかなと思います。

ー関大戦へのいきごみ
関大も力つけてきていると思うので、やっぱりそういうところでは、自分たちもチャレンジャーとして自分たちの最高のプレーをしていきたいと思います。

~小林修市選手インタビュー~
ー試合を振り返って
前半しんどかったんすけど、後半修正して、結果勝って反省できるゲームになったんで、それはよかったかなと思います。
ーPOMに選ばれて
4年間で1回ぐらい欲しいなと思ってたんで、取れてよかったです。
ースタメンとして試合に出て活躍できて
春からAチームでの出場時間短かったんですけど、今日は80分出て、自分の仕事をしっかり果たせたかなと思うんでよかったです。
ー自分の強み
他のウィングの人たちは取りきる力すごいあると思うんで、そこで劣ってるんですけど、フィジカルのところとロープレーの精度もっと上げて強みにしていけたらいいかなと思ってます。

ー関西リーグ意気込み
こっからあと5試合あるんで、1歩ずつですけど勝って、最後天理も勝ってお終われたらいいかなと思います。
【取材:藤田芽生、伊藤揺梨】
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